キャンピングカーショー2023速報②その他デュカトベース編

キャンピングカーショー2023での「デュカト祭」のレポートの続きです。デュカトの総代理店であるステランティスジャパンと提携した国内キャンピングカービルダー5社のうち、トイファクトリーは前回報告したので、残り4社RVランド、ホワイトハウス、ナッツ、岡モータース)の展示の内容を現役デュカトキャンピングカー乗りとしてまとめておきたい。

まずは我ADRIAの中からバンタイプTWINをおさらいしておく。昨年のキャンピングカーショーではTWINのモデルチェンジがあったので、TWINが数多く展示されていたのだが、今年は大きく変化は無かったようだ。

6.4mの「TWIN SPORTS 640 SG」が1台展示されていた。国内で販売されることになったデュカトは5.4mと6.0mだけなので、それでは小さいということになれば、輸入車を選ぶことになろう。

見慣れたTWINではあるが、オヤッと思ったのがこの配置だ。ベッドの片方を跳ね上げて、半分だけ設置できるようになっていた。これならベッドの横に2~3台の自転車がそのまま入りそうな空間が出来る。それと、運転席上部のルーフウィンドウがあると、やはり明るい。リアドアの内張はハードな樹脂素材でできている。

ポップアップルーフがある「SPORTS」タイプの為か、収納ボックスがソフトボックスタイプで、実用的なイメージになっていた。

全長6.4mになると収納スペースは大きく取れるなと改めて実感した。

ポップアップルーフ付きではあるが、価格は1797万円。数年前からすると三周りは確実に高くなった。

デルタリンクからデュカトベースの国産オリジナルキャンパー「BREATH」が展示されていた。以前からADRIAでデュカトベースを扱っていた実績から、今回デュカトの販売代理店になった5社に負けないように開発したものと思われる。

外観からして、ADRIAには無いキャンパー仕様だ。今回は5.4mモデルだったが、この雰囲気で6.4mモデルも出して欲しい。

家庭用エアコンが良い位置に付いている。冷蔵庫の上のデザインが可愛い。

ベッドは簡単な二段ベッドで、ちょっとアイデアが尽きた感が出てしまった。この点からも6.4mモデルに期待したい。

価格は1398万円。

RVランドと岡モータースは、共同の展示エリアとなっていた。デュカトベースのキャンピングカーは3台(RVランド:2台、岡モータース:1台)展示されていた。

まずは、RVランド×大地さんのコラボレーションモデル「Room」。

6.0mモデルとなるが、この長さが車としてのバランスが一番良い感じがする。サイドの小窓が可愛い。

車内はこれぞバンライフというような流行りの雰囲気だ。エアコンは天井式を採用しており、リビングが非常に広く設定されている。この寸法を詰めてマルチルーム(トイレ)を設置して欲しいと思うのはジジイの発想か。

ベッドは固定式で、電源はEcoFlow Proを採用していた。リアドアの内張が無いのがこのデザインにはしっくりする。車内から荷室へのアクセスは小さなドアがあるのみで使い物にはならないかもしれない。

価格はリアラダーまで含んで、1104万円。

RVランドからはもう一台「Landwagon TT(Timeless Travel)が展示されていた。これは多人数で利用できる特徴あるモデルだそうだ。展示されていたのは5.4mモデルだった。

商談中の方が居たのでよく見れなかったが、6人は乗車できそうだった。

ベッドは固定式で、電源はEcoFlow DELTAが採用されていた。

価格はサイドオーニングまで含んで、1161万円。RVランドは従来からHYMERなど輸入キャンピングカーを扱っているので、トイレ付を希望するお客さんにはそちらをお勧めする方針なので、トイレ付モデルを出す計画は無いとの事だった。

岡モータースからは「Gran Cruise WD」が展示されていた。これは個性的な二段ベッド式の5.4mモデルだった。

デュカトのこのリアビューは見たことが無い。左半分が二段ベッドで右半分がマルチルームとなっている。デュカトのリアドアは右側を先に開ける構造であるので、この右半分から出入りすることも可能だとのこと。

それに止まらず、ベッド下にはラップポンが収納されており、この様に引き出して使用することができる。また、この二段ベッドは向かい合わせの座席にもなって、第二のダイネットになるそうだ。「Gran Cruise WD」の「WD」はダブル・ダイネットの意とのこと。

車内に入れてもらったが、5.4mによくぞ詰め込んだなと感心したが、荷物を積む場所が無いので、どうしたものか。

価格は1299万円。FIATが提供する車体色は以下の6種となるそうだ。

ナッツのブースにやって来た。未架装のスケルトンのデュカト2台と架装された車が2台展示されていた。

ロングホイールベースのハイルーフ仕様「L3H3」(全長6.0m×全高2.8m)のスケルトン車。

ロングホイールベースモデル「L3H2」(全長6.0m×全高2.5m)のスケルトン車。

「FORTUNA」というモデルが2台展示されていた。どちらも5.4mモデルだった。リアベッドを上げた状態で、下は第二のダイネットになる。合計で8人着席できるが、用途が見当たらない。

こちらは、マルチルームが無いタイプで、物入になっているようだ。

リアベッドを二段ベッドにした状態。

こちらはマルチルーム仕様。

最後にホワイトハウスだが、こちらはキャンピングカーの製作が間に合わなかったようで展示は無かった。公式パンフレットには車内のイメージ図が載っていて、二段ベッド仕様となりそうだ。

実車として展示されていたのは、実用車2台だった。

作業室として使える車の提案として興味深い。

もう一台は、キャビンの背をずらして5人乗車できるようにしたモデルだ。窓が車体に沿って奇麗に実装されていた。

荷室と分け、3人乗車できるようにしてある。

デュカトのキャンピングカーは、1000~1500万円の価格設定となっていた。国産バンコンよりは高く、キャブコンと同程度の価格に設定されているのではないかと思う。輸入キャンピングカーとガチンコで戦おうというスペックのものはトイファクトリーの「DA VINCI」だけだったが、二段ベッド仕様やバンライフ仕様などの提案があり、今後キャンピングカーのベース車としてデュカトが定着していくのではないかという期待が持てた。

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