10月の終わりになって、ようやく薪ストーブの季節がやって来た。バグトラックの納車に先立ち準備してあった薪ストーブBLISS-mini に火を入れて、オーロラバーンを楽しもうという事で、近くのキャンプ場にソロキャンプに行くことにした。
初火入れ、初ソロキャンプとなるので、初キャンプ場ではややこしいため、一度訪問したことがある千葉県の老舗キャンプ場「有野実苑オートキャンプ場」に行くことにした。1年半ほど前に訪問した際はADRIAで来たのだが、その時の様子は以下の記事を参照下さい。
自宅からキャンプ場までは、約80km、1時間半程度の距離なので、12時のチェックイン時間に着くように出発した。しかし、この日に限って事故渋滞に巻き込まれ、3時間以上かかり、キャンプ場に着いたのは14時になってしまった。こんなに時間が掛かるなら、富士山近辺や那須近辺まで行けたのにと残念だったが仕方ない。
このキャンプ場はサイトの指定は出来ないのだが、以前来た時はADRIAだったので、管理棟のある側の「D1」サイトだった。今回はADRIAでは入って行けないような奥まったところにある「A14」サイトを指定された。
千葉の畑の中にあるとは思えないような、樹木に覆われた雰囲気のサイトだった。隣のサイトとの間にも程よく樹木が残されていて落ち着いた感じだ。
サイトのすぐ後ろ側に水場があって便利だ。ただ、排水は浸透式なので洗剤は使用できない。
水場の横には階段があってトイレに向かう近道になっている。
バグトラック内に収納できたかもしれぬが、フロントキャリアに荷物を積んできた。
BLISS-mini はそのまま設置台の上に置いた状態で走ってきたが、ずれることは無く問題無さそうだ。
到着時間が遅くなってしまったので、早速BLISS-miniを車外に置いて、初火入れを始めた。
確かに温度が高くなってくると、ストーブの表面から有害と言われる白い煙が上がった。
「バグトラックミーティング」の時に予約購入した「フェニックスライズ」の「フェニックスグリルテーブル」も届いたので持参した。
腹が減ったので、初火入れをしながら昼飯を作った。
メスティンで、毎度お馴染みのバジルパスタを作った。
白煙が収まったので、いよいよBLISS-miniをバグトラック内に設置した。
煙突も問題無く設置できた。このくらいの煙突長さは絶妙で、煙突固定用のロープを張らずとも少しの風くらいでは曲がらないくらいに安定する。火の粉が出たとしても、リアキャリアに設置しているソーラーパネルを傷つけることも無さそうだ。
スパークアレスタは「FIREGRAPHIX」純正の「チムニートップ80(BLISS-mini 専用)」を別途購入した。
いつも付けているスパークアレスタも取り付け可能だったが、特にメリットが無いので止めておいた。
助手席の背もたれを倒して寄りかった時の眺め。期待通りの絶景だ。
ストーブ台の方向を直したりして、薪ストーブの火を眺めていたら、あっという間に暗くなった。
吸気口を少し閉じることにより、炎の状態を調整することが出来る。オーロラバーンも比較的容易に出現させることができるが、ちょっと目を離すと火が消えてしまうので難しい。
アヒージョを作ろうかと思って、野菜やキノコ等の材料を持ってきたのだが、昼飯が遅く、あまりお腹が空いていなかったので作るのを止めておいた。
持参したピザを焼いて、キャンプ場の売店で買ったIPAビールを飲むことにした。
適当なサイズのピザストーンが無かったので、アルミホイールに軽く包んで薪ストーブに直接突っ込んだ。
どのくらい焼いたら良いのか分からなかったが、2~3分程度焼いたところ、まぐれで上手い具合に焼き上がった。冷蔵ピザの中では上等なものを選んだこともあるが、炭の香がして美味かった。これはいける!ちゃんとピザストーンを敷いたらもっと上手く出来るに違いない。
薪ストーブぶっこみ調理が上手く出来たのに気を良くして、続いて厚揚げをホイールに包んで薪ストーブに突っ込んだ。コレもなかなかいけるが、炭火焼には敵わないかもしれない。
平日のキャンプ場は空いていて、斜向かいにいた人達はレイトチェックアウトだったようで夕方に帰ってしまった。周囲のサイトは人気が無く、完ソロ状態で寂しかった。まるで山奥にいるようだった。
簡単に片付けて寝ることにした。まだそれほど寒くはないので、ADRIAに使わずにずっと積んであった、スノーピークのエントリーシュラフ「SSシングル」を使った。
翌朝は9時半までグッスリと眠れた。片付けは簡単で、11時のチェックアウト時間には楽々と間に合った。
帰りの道すがら、一度行ってみたいと思っていた「ゆで太郎」の店舗があったので、昼飯を食った。
ひとりで、可愛いバグトラックのハンドルを握って、のんびりと走っていると、このままどこまでも走って行けるのではないかというような自由を感じた。