晴天の最北端宗谷丘陵からクッチャロ湖畔へ – 2023北海道犬連れキャンピングカー旅(9日目)

「道の駅稚内」での朝は7時過ぎには目を覚ました。今日は早起きをして行きたいところがある。エアコンを使用しないで済んだので、サブバッテリーの残量は352Ah(88%)で、余裕の状態だった。

道の駅のすぐ向かいにあった港に朝の散歩に出掛けた。

稚内駅にある「日本最北端の線路」の碑を改めて見に来た。

以前の駅舎は現在よりも少し北側にあり、この位置に車止めがあった事を記念しているとのことだ。ここから更に「防波堤ドーム」の手前にあった「稚内桟橋駅」へ延びていた線路を示す為に石が敷かれている。北海道と樺太を結ぶ鉄道連絡船(稚泊連絡船)のことも含めて、朝から色々と感じるものがあった。

朝食は食べずに、9時半には「道の駅稚内」を出発した。というのも、ノシャップ岬にある「無敵の生うに丼」で有名な「樺太食堂」に行きたかったからだ。

それほど混雑していなかったので、ADRIAは店の横の駐車場に余裕で停める事ができた。

台風の影響で生うにがあるかどうかが不安だったのだが、幸いなことに生うにはあるとの事だった。良かった~。

噂には聞いていたが、一面のコメントシートには圧倒された。

ウニだけでなくホタテ等も食べたかったので、大きいおどんぶりから「生うに三色丼」を頼んだ。

稚内産ムラサキウニが美味しかったのは勿論だが、ホタテ、特に漬けホタテが非常に美味しかった。早起きしてやって来て良かった。今回の旅で初の生うに丼が食べられて幸せだった。

妻は小さいおどんぶりから「生うに丼」を注文した。カニが入ってなくて、ホタテが少ないが、ウニの分量は大きい丼の「生うに三色丼」と同じだった。

樺太の地図が飾ってあった。

「樺太食堂」を出て、いよいよ最北端を目指すことにした。途中で「宗谷ふれあい公園オートキャンプ場」を下見したりしつつ、ちょうど正午に「宗谷岬」に着いた。

記念撮影で行列ができるという最北端のモニュメントの周辺は、この日は空いていて落ち着いた雰囲気だった。

ノエルとリオンの記念撮影をしようと思ったのだが、暑かったのでリオンが堪えきれずに動き出してしまう。

お約束の記念写真も撮影しておいた。

誰かが置いたかのように岩が並んでいて、海鳥が一羽ずつとまっているのが面白い。岬の周辺は浅瀬になっているようだ。

本当の最先端まで行って喜んでいるリオン。

少し道を戻って、「最北端到達証明書」をもらいに「稚内市役所 宗谷支所」へ行った。そこで、いまひとつ定かでなかった「白い道」への行き方を教わった。

教えていただいたルートは、壮大な宗谷丘陵を見渡せる道だった。駐車スペースがあったのでADRIAを停めた。

宗谷丘陵は周氷河地形という地形だそうで、広い台地に独特な形の谷が刻まれていた。木が生えていないのは何度も起こった山火事によるものだそうだ。しかも、広大な台地の向こう側に海が見えているというのが、ここならではな感じがする。

ADRIAの窓からの景色はこんな感じだ。

コーヒーを淹れて、ゆっくりと景色を眺めることにした。

ふだん北海道宗谷牛乳というのが美味しくてよく買うのだが、こんな環境で育った乳牛から採った牛乳なのだからなのだとよく理解できた。

1時間近く景色を眺めていた。「白い道」へはこの様な小さな看板が立っている。これを見落としたら、「白い道」へは行けないだろう。

アートだなと思った。

こんな素晴らしい晴天の日にここに来ることが出来て良かった。右下には先ほどまでいた宗谷丘陵が見える。

「白い道終了地点」付近は道幅が狭い上に急坂なので、ADRIAはローギアに入れて注意深く走る必要があった。この後は、稚内に戻ってもう一日ゆっくりするかとも思ったが、先に進むことにした。オホーツク海を今度は一転南下して「道の駅猿払」までやってきた。既に15時半くらいになっていた。

この道の駅には入浴施設もあったので、一瞬ここで車中泊しようかと頭を過った。

名物の「ホタテめし」屋さんは残念なことに定休日でお休みだった。

道の駅とは別に「さるふつまるごと館」という店があり、美味そうな物が沢山売っていたので、せめてもという事で、レトルトパックのホタテカレーを購入した。

「道の駅猿払」を出て、もうひとっ走り頑張って、今日は「クッチャロ湖畔キャンプ場」まで行くことに決めた。

有名な「エサヌカ線」を通った。北海道では真っ直ぐな道というのは多いのだが、確かに、平らで周囲に人工物が全く無い直線の道というのは珍しい。

この道を南下する際は夕方の方が良い。横からの陽射しで空が奇麗だ。

「エサヌカ線」の終わりくらいで、やけに乳牛の密度の高い牧場を見掛けた。

16時45分に「クッチャロ湖畔キャンプ場」に着いた。この時ふとサブバッテリーを確認してみると、走行充電とソーラー発電の効果で、391Ah(98%)とほぼ満タンに戻っていた。エアコンを使わなければ、電力問題は感じずにいられる。

暗くなる前に、キャンプ場内の様子を見て廻った。

キャンプサイトにテントを張っている人がいない場所を選んで、ADRIAを湖畔に近いところに停めることが出来た。

このキャンプ場は、有難いことに分別さえすればゴミを捨てられる。

「はまとんべつ温泉ウィング」というホテルに繋がる階段の左側には炊事場があり、右側にはトイレ棟がある。

これが管理棟。

クッチャロ湖畔キャンプ場は夕日の絶景スポットとして有名なのだが、だんだんに陽が傾いてきた。

昨日のノシャップ岬に続いて、今日も綺麗な夕焼けを臨むことが出来た。しかも今日はADRIAのダイネットからこんな美しい夕日が観れた。

道の駅で買ってきたタコの煮物で「蔵出し」をいただきながら、ゆっくりと夕日が沈んでいくのをを眺めた。

贅沢だな~。

二日続けて夕日を観れるなんて。

夕飯は「道の駅猿払」で買ってきたホタテカレーを食べる事にした。手抜きしてライスはレンチンご飯(お気に入りの青天の霹靂)。😅💦

「さるふつホタテバターカレー」五島軒とのコラボ商品のようだ。大きなひも付きのホタテ貝がいくつも入っていた。お手軽だが、スレスレ地の物を食べられて大満足だった。

妻は「猿払産天然ほたてカレー」。

【本日のまとめ】あまり走っていないと思ったが、行ったり来たりがあったりで、走行距離129km。

この日の夜、iPhoneにカメラの画像を取り込む為のSDカードリーダーが無くなってしまった事に気が付いた。これが、旅程を狂わす事になろうとは。

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