「道の駅四万十とおわ」での2回目の朝、少し雨が小降りになった隙をみて、ノエルとリオンの散歩に出た。四万十川の川原にまで降りてみた。心持ち昨日よりも水かさが増えたようだ。
川原から見た道の駅。川までは舗装された道が整備されている。
ジップラインの着地場所。ジップラインは、対岸に車で移動して道の駅に帰って来るという片道通行となっているそうだ。
今日も一日中雨で、夜は大荒れになるとの予報だった。ただ、明日の昼頃には晴れ間が出そうだとのことなので、今日はいくつかの沈下橋を観光しつつ、四万十川沿いを下っていくことにした。
お目当ての「とおわ食堂」の「四万十流域バイキング」は11時からなのだが、10時半を過ぎたくらいから明らかに駐車場に停まっている車の数が増えてきた。噂通り人気のバイキングなのだろう。
掲示板に今日のお品書きが貼られていた。
こんなに手の込んだ郷土料理のバイキングが1,300円というのだから、全くの破格の値段だ。
このバイキングは、道の駅がオープンした2007年当時、週に一度の「とおわ食堂」の定休日を利用してスタートしたのが始まりだという。十和地域に住むおかみさんたちが普段家庭で作っている料理を食べてもらおうと始めたバイキングは、次第に県外からわざわざ食べにくる客が増えるほど人気となった。しかし、おかみさんたちが高齢となり継続することが困難になってきた際、このバイキングは十和・四万十の食文化の象徴だと考えた道の駅の若いスタッフが中心になってバイキングを継承する取り組みが行われているとのことだ。
11時ちょうどに入店してのだが、もう店内の席はほぼ満席になっていた。今日も運が良いことに、四万十川が見えるカウンター席が一つだけ空いていた。
いも天
季節の酢の物
菜の花の和え物
野菜サラダ
そうめん
第一ラウンド完食。
原木椎茸のたたき
とおわ食堂特製カレー
どれもこれも優しい味で、お腹いっぱいに食べた。いや、食べ過ぎた。
「shimantoおちゃくりcafé」は今日は営業していた。店の外にまで栗を蒸す香りが溢れていた。家内は甘いものは別腹で、モンブランを食べると言う。
バイキングを食べてきたことを伝え、「しぼりたてモンブラン」を一つだけ注文した。お持ち帰り出来ないモンブランは出来立てならでは味だった。
満腹(以上)になって、2日間お世話になった「道の駅四万十とおわ」を後にした。良い道の駅だった。
沈下橋とは増水時に川に沈んでしまうように設計された欄干のない橋だ。緑の山々と青い四万十川にかかる沈下橋というのが、最後の清流と言われる四万十川らしい風景だろう。今日の天気では青い四万十川というのは望めないが、せめても沈下橋を見てみたい。
四万十川に沿って国道381号線を少し進むと、沈下橋へと降りられそうな道があった。何という沈下橋だかは分からなかったが、ともかく左折して入ってみることにした。
沈下橋が見えてきた。ADRIAの車検証には確か車両重量3.5tと書いてあったような。耐荷重はスレスレ大丈夫だな。
大丈夫か?曲がれるか?
アラウンドビューモニターを見ながら慎重に曲がったものの、車幅は大丈夫だろうか?直観では大丈夫そうだが、余裕は少なそうだ。
車幅は白線程度だと思われるので、何とか行けそうだ。だが、橋の端っこは崩れそうで心許ない。制限重量4tとなっていたが、老朽化していて崩落するのではないかと不安になる。しかし、もう戻ることは出来ない。
アラウンドビューモニターを参考にしながら、恐る恐る前に進んだ。
しかし、アラウンドビューモニターを見ると余計怖くなった。橋からADRIAがはみ出して見える。
なんとか、橋の真ん中あたりまで来た。ここからの橋が一番古そうだった。脱輪したらどうやって持ち上げるのか?生活道路を塞いでしまったら集落の人に迷惑が掛かるなとか、そんなことばかりが頭を過った。
なんとか無事に渡り切った。
そのまま進むと集落があった。
集落を超えて進むと道が狭くなった。カーナビでもこの先どうなっているのかよく解からなかった。
仕方ないので、切り返せそうな場所を見つけて、もとの道を戻ることにした。
さあ、もう一度沈下橋を渡る。
行き程ではないが、そろりそろりと進んだ。
元の国道まで戻って来ることが出来た。後から調べてみたところ、この沈下橋は「長生沈下橋」という夏場は多くの観光客で賑わう沈下橋であったことが分った。全長:120m、幅員:3.1m。ADRIAの車幅が2.12mなので、両側に50cm弱の余裕があったことになるのだが。。。
「道の駅 西土佐」を通過して、ここから四万十川に沿う国道441号線に入った。
この国道441号線は景色は良いのだが、1車線になるところも多く気を使った。
途中、「岩間沈下橋」というよくポスターやテレビに登場する沈下橋があったので、ADRIAを停めて写真だけ撮った。渡るのは先ほど満喫したので、やめておいた。全長:120m、幅員:3.5mで、先ほどの「長生沈下橋」と長さは同じだが、幅が少し広い。
橋脚が綺麗だ。絵になる。
路面の舗装も綺麗だった。
「四万十カヌーとキャンプの里 かわらっこ」の横を通り過ぎた。また、天気の良い時にカヤックとキャンプで来てみたいと思う。
少し進むと「高瀬沈下橋」という沈下橋に来た。少し入ってみると、道幅が広かったので、渡ってみることにした。
「長生沈下橋」と比べると、幅が広く路面も綺麗だったので楽に走ることが出来た。
ただ、少し雨が激しくなってきた。
「高瀬沈下橋」は四万十川で3番目に長い沈下橋で、全長:232m、幅員:3.4m。「長生沈下橋」の2倍程度の長さがあったが、あまり緊張せずに走ることが出来た。
この後は、FUJI中村店で明日からのキャンプ用に買い出しをして、コインランドリーで洗濯を済ませ、18時半頃に「道の駅ビオスおおがた」に着いた。この頃には雨が激しくなってきて、風も強まってきた。
夜中にはADRIAの車体が揺れる程に風が強く、雨音も大きかった。