紀伊半島の旅(その8)友が島~Orenge~高野山

9日目は淡路島と和歌山の間にある「友ヶ島」に行く計画だった。和歌山の街中の混雑や「友ヶ島」へ渡る船の混雑が懸念されたので、朝は7時に起きて、ノエルとリオンの散歩だけをして和歌山の加太港へ移動した。

「友ヶ島」は明治時代に大日本帝国陸軍により、外国艦隊の大阪湾への進入を防ぐ目的で、砲台や防備衛所が造られた。実戦には使用されたことは無いそうだ。第二次大戦後は南海電鉄により観光地として開発されたそうだ。航路を(有)友ヶ島汽船が引き継ぐが2006年に廃業。その後、加太漁業協同組合が人員や船などを引き継いで友ヶ島汽船(株)として現在の状況となっているとのこと。

友ヶ島汽船の駐車場に停めた。迷惑にならないように、乗船口からは遠い一番端に停めた。

砲台跡がジブリのラピュタというアニメに出てきそうな景観だとのことで、若い人にも人気がある。確かに若い観光客が多かった。良いことだ。ラピュタがどんなものか先にアニメを観ておこうかと思ったが、パンク騒ぎで時間が取れず、未だにラピュタは不明だ。

早く到着したので、11:00発の整理券No.1~3を取ることができた。これで安心して、ADRIAの中で朝食を食べて準備をすることが出来た。以前は友ヶ島にペットを連れて行けたようだが、現在は乗船ができないので、ノエルとリオンはADRIAで留守番だ。エアコンを使うほどでは無いと思って、上部の窓2つを全開してサーキュレーターだけ点けておくことにした。

加太港から友ヶ島へは15分程度で着く。

砲台は山の高いところにあるので、このような道をひたすら上っていく。

有名な「第3砲台跡」。将校の住宅や集会所の廃墟も残されていた。

「第5砲台跡」。ノエルとリオンを待たせているので、13:30友ヶ島発の船に乗らなければならない。最後は時間が無くなってきて、速足で山を下って桟橋に戻った。ドローンを持ってくれば良かったとやっと気が付いた。

海辺は非常に美しく、街中からも適度な距離にある島なので、以前はキャンプ場や海水浴場として開発しようとした形跡がある。しかし、歴史遺産がある為に、完全にリゾートとして開発することは難しいのだろう。

昨日の「丸田屋」が美味しかったので、今日も和歌山ラーメンが食べたくなった。昼過ぎなので今なら空いているだろうと、「井出商店」に行ってみることにした。1953年創業の老舗ラーメン店であり、和歌山ラーメンを一気に全国区に押し上げた伝説のラーメン店だとのこと。

早すし等の仕組みは「丸田屋」と同じだった。「丸田屋」がそのまま引き継いだのであろう。同じ醤油味のとんこつラーメンなのだが、「井出商店」の方がとんこつが強く、「丸田屋」の方がほんの少しだがアッサリとしているのではないかと感じた。

次に訪れたのは、アウトドア用品のセレクトショップ「オレンジ」。今回の旅で是非立ち寄りたいと思っていた。2014年にこちらのギア館からスタート。大手アウトドアブランドからガレージブランドまで幅広いラインナップを取り扱っていて、店ごと全部欲しくなるような店だ。不勉強でこの時は知らなかったが、「ほりにし」でも有名だ。

品切れで手に入らなかったmont-bellのテーブルがあった。feuerhandランタンは限定色があった。その他、コールマンランタンの修理部品等こまごまとしたものも購入した。

  • mont-bell マルチ フォールディング テーブル
  • feuerhand baby special 276 ランタン
  • snow peak ホットサンドクッカー トラメジーノ
  • ANOBA マルチギアコンテナ

こちらは、2017年にオープンしたアパレル館だが、今回は時間が無くて見ることが出来なかった。3階の窓際にズラッと並んだランタンが気になる。

「オレンジ」のすぐ近くに「かつらぎ温泉 ハ風の湯」という温泉施設があった。レストランや宿泊施設もある大きな日帰り温泉だった。4つの源泉があり、全てが源泉かけ流しだというすごい温泉だ。

  • 一の湯:露天風呂、天然炭酸温泉の石造り風呂
  • 二の湯:大浴場(ぬるめの湯)、貴重な化石海水の「にごり湯」
  • 三の湯:大浴場(あつめの湯&シャワー)、サラリと優しい泉質
  • 四の湯:水風呂、強天然炭酸泉の水風呂

ノエルとリオンは一日中留守番だったので、温泉施設の周辺を1時間程度散歩させた。

明日は高野山の参拝をする計画なので、少し無理をするが今晩の内に高野山へ移動しておくことにした。約800mの標高があり、細くて真っ暗な山道を1時間ほど登ることになってしまった。「気温0℃、凍結注意」との表示も出てきて、スタッドレスタイヤを履いてはいたが、不安になった。がけ崩れで道幅が狭まっているところが何か所もあり、高野山の険しさを体感した。真っ暗な山道を登り平坦な道になったかと思ったら、突然明るい照明の場所に出た。工事現場かと思ったら、「大門」がライトアップされているものだった。高野山が天空のまちと言われる所以が良く分かった。「高野山中の橋駐車場」で車中泊させてもらった。

9日目の移動のまとめ(約105km)

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