紀伊半島の旅(その4)熊野本宮大社・つぼ湯・熊野速玉大社~道の駅たいじ

5日目の朝は昨日から一転良い天気になった。道の駅で朝食やキッチンペーパー等の日用品を買い物して11時前には出発することができた。熊野本宮大社までは本当に近くて、10分程度で到着した。熊野本宮大社の駐車場は参道の鳥居のすぐ近くある「瑞鳳殿」の隣に整備されている。マイクロバス用と思われるスペースが空いていたので、停めやすかった。

ノエルとリオンの散歩を兼ねて国道168号を歩いていくと、「大斎原」の鳥居が田んぼの中に見えてきた。日本一大きい鳥居だそうだ。

しばらく歩くと、「大斎原」のもう一つの参道があった。かつての参道かもしれない。「大斎原」というのは明治22年の大水害で社殿の多くが流出してしまうまで熊野本宮大社の社殿があった神域だとのこと。熊野川、音無川、岩田川の合流点の中州にあり、神が舞い降りたというパワースポットだ。

「大斎原」は江戸時代まで橋がかけられていなかったそうだ。その為だかどうだか判らぬが、橋は仮に作られたものだった。

川を渡れば、すぐに旧社地がある。桜が美しい。

桜の美しさとパワースポットとしての雰囲気、二度と流出しないと決意したかのような立派な鳥居に感動して、手に入れたばかりのDJI Pocket 2で撮影して動画を作成した。(WordPressの制約があり、あまり高画質にできなかったが。)

この後は、現在の熊野本宮大社をお参りした。旧社地は中州にあったが、現在は158段の階段の上に移された。

ノエルとリオンはキャリアに入れて、158段もの階段を登った。

当然だと思うが、神門内は撮影禁止。その代わり、ペットの立ち入りは許されている。

以下の注意書き看板に感動した。「ペットは家族の一員ですので、どうぞ一緒にご参拝下さい。但し、神門内からは神聖な場所ですので、抱きかかえることを厳守してください。

更に社務所では、こんなものまで。

「熊野本宮大社」を後にして、「湯の峰温泉 つぼ湯」に向かった。このつぼ湯は、温泉でありながら、熊野古道の湯垢離場として世界遺産登録されているそうだ。予約して30分交代制で入浴出来る。入ってみようと思っていたのだが、ちょっと面倒になってやめてしまった。

つぼ湯の手前に、温泉卵を作る温泉があり、周辺の売店や飲食店で玉子と網を売っている。何人かの人が美味そうにゆで卵を食べていたので、温泉に入る代わりにトライすることにした。

ちょうど昼飯時になったので、つぼ湯の隣にある茶店風そば屋さんに入った。外の縁台のところで、ノエルとリオンも一緒に食べられた。観光地のそば・うどんというのではなく、本格的に美味かった。

つぎには、海に近い新宮市にある「熊野速玉大社」へと向かった。こちらは、ペット厳禁だったので、ノエルとリオンはADRIAで留守番させた。その代わり、撮影は禁止されていなかった。熊野三山で基準は統一されていない。

「熊野速玉大社」は駐車場から本殿まで近いので、短時間で参拝することができた。まだ、明るい時間だったが、とても「熊野那智大社」へ行ける時間は無くなってしまったので、熊野三山参りは2日間に分けることに変更した。外食するかADRIAの中で食べるか迷いつつ、那智勝浦港で車を停めて、ノエルとリオンの散歩をさせることにした。

那智勝浦では生マグロを食べたいと思っていたので、駐車場の近くの「食事処〇〇〇」で夕食を食べることにしたのだが、ここはひどかった。見る目が無かったと大反省した。少なくとも食べログに掲載されないような店は避けるべきだった。

那智勝浦の近くの「道の駅なち」は温泉入浴がある施設ではあるが、定休日であったのと交通量が多そうだったので、「道の駅たいじ」で車中泊することにした。その途中にきよもん湯」という小規模な温泉があったので、こちらに入ることにしたのだが、とても泉質が良かった。風呂上がりにしみじみと泉質の良さを感じられる温泉だった。約1500年の歴史をもつ温泉と言われ、熊野詣の際には旅の疲れをいやしてくれる温泉として多くの人々に親しまれたとのこと。現在でも源泉を無加熱無加水でそのまま掛け流しにしている。紀州の名湯として地元の人に愛され続けているそうだが、うなずける。

「道の駅たいじ」は新しくできた施設で、駐車台数等は少ない。トイレが大変にきれいだった。

5日目の移動のまとめ(約70km)

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