今日は根室の街から少し走った湿原の中にポツンとあるイタリアンレストラン「ボスケット」で名物の「花咲蟹パスタ」を食べに行きたいと思う。
根室での朝はどんよりと曇りだった。公園で車中泊しているので、起きて直ぐにノエルとリオンを連れて散歩に出た。

根室の「明治公園」は牧場跡で、新たな産業として畜産業をこの地域に根付かせるためのものだったそうだ。現存のレンガ造サイロは渋沢栄一を会長として発足した会社が1932年頃に建設したもので、国の登録有形文化財となっている。

リオンがやけにニコニコしている。


このサイロのある景色が何とも良い。

朝食は昨日「コープ浜中」で買ってきた「タカナシ」の生乳100%のヨーグルト。クリームのようで美味しかった。

今年の春に長崎県にある最西端の駅「たびら平戸口駅」を訪問し、
昨春は鹿児島県にある最南端の「西大山駅」、
一昨年は最北端の駅「稚内駅」を訪問した。
残りは最東端の駅のみだったので、現在の最東端の駅である「根室駅」を訪問した。「東根室駅」が廃止され、「根室駅」が最東端になったのは今年の3月と極最近のことだ。

「釧路」から「厚岸」、「浜中」を経由して「根室」まで、「花咲線」が可愛くまとめられていて味がある。


鉄道駅の四極制覇の喜びから、思わず顔ハメをしてしまった。😅💦

そうこうするうちに、本日の目的のレストランの営業時間となったので向かうことにした。根室の街中から5km程しか離れていないのだが、辺りは沼や湿原に囲まれた草原だった。

こんなところにお店があるのだろうかと心配になったが、草原の中にポツンと建物があった。


「ボスケット(Boschetto)」というイタリアンレストランだ。

日本最東端の街の草原にポツンとあるイタリアンレストランに是非とも行ってみたいと思ったのだ。

オーナー夫妻が自ら改装したという店内はオシャレで雰囲気があった。


小学校の頃に教室にあったダルマストーブのようで、火が入った時にも訪問したくなる。

窓からは海へと続く、最果て感を感じる草原が見える。

妻は黒板メニューから「丸勢さんのウニクリームソースパスタ」を注文した。

私は来る前からメニューを決めていて、「花咲蟹のトマトクリームパスタ」を注文した。

「花咲蟹」が丸ごと一杯乗っているので、手袋やハサミが準備された。

着ました。着ました。「花咲蟹のトマトクリームパスタ」。噂通りにドーンと「花咲蟹」が乗っている。思っていたよりも大きくて迫力があった。「花咲蟹」の赤色と添えられたバジルの緑色が綺麗だ。

「丸勢さんのウニクリームソースパスタ」も美味しそうだ。ついついウニの原価を気にしてしまうくらいに沢山ウニが盛られている。

「花咲蟹」が目立ってしまうが、下に確かにパスタがあった。カニの身とミソがソースに程良い具合に入っていて、たいへん美味しかった。

「花咲蟹」を一旦別皿に移して、パスタを先に食べてしまってから、「花咲蟹」を食べる作戦にした。手袋をして妻と二人がかりで「花咲蟹」を分解した。

そして、出来上がったのコチラ。残しておいたパスタソースで「花咲蟹」をいただいたが、これがまた美味しかった。

デザートに黒板メニューから「ココナッツのブランマンジェ」を追加注文した。

日本の東端まで来た甲斐がある。大満足でお店を後にした。
午後からはコープで買い物したり、「明治公園」に戻って散歩したり、昼寝などしてのんびりとしていたが、16時くらいから洗濯に出掛けた。うまい具合に「根室駅」の近くにコインランドリーがあった。このコインランドリーには洗車場が併設されていたので、待ち時間に車の洗車もできるようになっていた。

洗濯を終わらせた時には既に暗くなっていた。夕食はどうしようということになって「根室はなまる根室本店」にやって来た。有名な「根室はなまる」の創業本店だそうだ。駐車場は比較的広くて、運良くADRIAを停めることが出来た。

さすが人気店だけあって、45待ちでようやく入店することが出来た。

なかなかお目に掛かれないネタが並んでいる。

へべす添えの「とろにしん」を注文。

「タラバガニつつみ」、「ズワイガニつつみ」、へべす添えの「活たこ」。

そして根室産の地魚。

これ以外にもいろいろ食べて、お会計は¥4,829。大丈夫ですか?間違ってないですか?東京で寿司屋に行けなくなってしまうようなお得感だ。ただ、少し出遅れたので今年は豊漁で美味しいと言われる秋刀魚が売り切れだったのが心残りだった。
その後は根室に2つしか無い銭湯のうちの一つ「たから湯」へと寄った。日帰り温泉と言うよりも地元の銭湯なので、ほとんどの人が知り合いのようだった。


この日も「明治公園第二駐車場」でお世話になることにした。

