今回の旅の3日目、聖地、浩庵キャンプ場での朝は雲が多目だが、まずまずの天気だった。富士山は裾野が見えるのだが、どこかには雲が掛かっているという状態だった。
ノエルとリオンを連れて、朝の散歩に出掛けた。
ノエルは大人になって、辛抱強くポージングしてくれるようになった。
朝早い為か、湖面は非常に静かだ。これなら今日はカヤックを出艇させられるだろう。
キャンプ場の一番端っこまで行ってみた。
テントを張ったのはこんな感じ。駐車場に近いADRIAの真ん前に設営した。林間サイトは木漏れ日が当たる程度で涼しい。
ogawaの「カーサイドロッジ」は自立するので、車と接続する部分を跳ね上げて小さなタープの様に出来る。
朝食には北海道の「美瑛放牧酪農場」で買ってきたラクレットチーズを使って、ラクレットトーストを作ってみた。
リオンもまったり。
雰囲気が良くて、ずっとまったりとしてしまいそうになったが、カヤックの準備をした。やはりアスファルトの駐車場に比べると、土の上では組み立てにくい。
結局なんやかんやで、出艇したのは昼過ぎになってしまった。
この頃には天気が良くなって、日差しが強くなっていたが、富士山は微妙に雲に隠れていた。
今まではGoProを首から下げて撮影していたのだが、慣れてきたこともあって、今回は張り切ってFUJIFILMのXT-4を持って出艇した。
富士山は雲に隠れがちだが、天気が良くて気持ちが良い。ほんとカヤック散歩ハマるわ。
振り返ってキャンプ場を見ると、入れ替えの時間帯にも関わらず、テントと車でびっしりだ。
今回、iPhoneの「Cyclemeter」というアプリを使ってみた。このアプリは以前ロードバイクによく乗っていた時に、走行距離やスピードや高度の履歴を記録する為に使っていたものだ。
道路の上だけでなく、湖上散歩の経路を記録することができた。「■」が出艇・帰艇場所で、出艇後に少し記録を始めるのが遅くなってしまったが、「▲」が記録を開始した場所となっている。本栖湖の北西を約4kmくらい漕いだことが分かる。
まずは、岸の近くを東にむかった。
この大きな岩を過ぎると、「本栖レークサイドキャンプ場」が見えてきた。「浩庵キャンプ場」とは対照的に空いていた。
本栖湖の周囲は約12kmあるので、一周するのは無理そうだった。さあ、これからどうしようかと思ったが、あの半島を目指そうということになった。後から「Cyclemeter」の記録を見たところ、約1.5kmあり、岸から離れて湖を横切るコースを漕いだ。向かい風で、初心者にはきつかった。波も高くてスリルがあった。
それでも、なんとか無事に半島の先端の岸にたどり着くことが出来た。同年代と思われるタンデムの方が上陸していたので、自分たちも上陸することにした。浅くなっているので、容易に上陸することが出来た。正面には「浩庵キャンプ場」が見えて、本州で一番きれいだと言われる本栖湖の水の色が、深さに応じて少しずつ変わっていくのが美しかった。
と、ここまでは良かったのだが、再乗艇の際に失敗してカヤックを転覆させてしまった。先に座っていた妻は頭から水に浸かり、自分も右ひじ、右ひざを岩にぶつけ、胸まで水に浸かった。おまけに首に掛けていた愛機XT-4は水没した。転覆したカヤックから水を抜くのに苦労した。膝下くらいの水深だったので、岸に上げて反転して排水できたが、足の付かないところだったらと思うとゾッとした。それと、この日は日差しが強くて暑い日だったので、衣服が濡れても少しも寒く無かったが、気温が低い日だったらと思うと再びゾッとした。
この後は、慎重に慎重に再乗艇して、残り1kmくらいを漕いで「浩庵キャンプ場」へと戻った。「Cyclemeter」の記録はこんな感じだ。
これは、「Cyclemeter」の速度の記録だが、4~5km/時のスピードで漕げていることが解かった。
15時くらいにはテントに戻って来た。濡れた衣服は日向に干した。
コーヒーを淹れようと準備をしている時に、ノエルとリオンを「カーサイドロッジ」に入れておいたのだが、ふと見ると、隙間から覗いている。
ノーリードなので出てこれそうなのだが、出ようとはせず、二人してこちらを可愛く覗いていた。
まだ明るいうちから夕食の準備を始めた。焚火で調理する訳では無いが、少し肌寒かったので焚火もすることにした。
今日のメニューは、牛肉もりもりのカレーライス。ワンパターンだが、好きなのだから仕方ない。何故だか食いたくなる。おこちゃまジジイだ。
この日は、少し雲が掛かった少しだけ赤い富士山だった。
いつもの焼酎のロック。
アテは焼き鳥の串を崩して、「ランドネ」の付録のミニパンで炒め、焼き鳥のたれをかけたもの。焚火で焼こうかとも思ったが、この方が手軽だ。
米も自動炊飯で美味いこと炊けた。
今日はまさかの転覆で驚いたが、良い勉強になった。