5日目はいよいよ「八方池」までトレッキングをする。「八方尾根スキー場」には何度も来たことはあるのだが、グリーンシーズンに訪れるのは初めてで、恥ずかしながら、スキーシーズンの頂上の少し先に「八方池」という景勝地があるとは知らなかった。
朝は6時半には起きた。「白馬倉下の湯カーステイパーク」の駐車エリアの一段下には、トイレと炊事場とゴミ捨て場のエリアがある。更に奥にはキャンプスペースもあるようだ。
トイレと炊事場は出来たばかりのようで、大変にきれいだった。
奥に見える建物が「倉下の湯」で、建物の右側で温泉が噴出している。
その後ろには、スキッと「白馬三山」が見えていて、その手前には本日登る「八方尾根スキー場」も見える。
9時には「白馬倉下の湯カーステイパーク」を出発して、「八方ゴンドラ」に向かった。昨日下見していたので、「八方ゴンドラ」山麓駅に近く、日差しを避けられる駐車場に停めることが出来た。
「八方ゴンドラ」を登り、標高1,400mの「兎平」に着いた。なんとなくスキーシーズンの記憶が戻ってきた。
このキモかわいいキャラクターは、白馬村のキャラクターだそうで、「ヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男III世」という長い名前が付いている。
「兎平」から「アルペンクワッドリフト」を登り、標高1,680m「黒菱平」に着いた。
「鎌池湿原」を少し歩いて、「クラートクワッドリフト」に乗り、ようやく「八方池山荘」へと着いた。標高は1,830m。
次の写真は「八方山荘」から少し上ったところで撮影したもので、中央の赤い屋根の建物が「八方山荘」だ。
この写真は、「八方ケルン」の少し手前で撮影したもの。左上に見えるのが「八方ケルン」で、岩がゴロゴロとした道が続いている。
ようやく、「八方ケルン」標高2,035mに到着した。息が上がってしんどい。
「八方ケルン」からの眺め。眼下に見えるのは、「第2ケルン」と最後のトイレだ。
この辺からは、白馬三山も近くに迫ってくる。手前の紅葉と雲一つない空が奇麗だ。ここまで来たら、「八方池」まではもう少し。
更に進むと、少し下り道となる。唐松岳、不帰ノ嶮が見えてきた。
木道を下って、ついに「八方池」に着いた。
地元の保育園の園児が遠足に来ていて驚いた。
紅葉と白馬三山の景色はこの季節ならでは。
この場所で持参したおにぎりとパンを食べた。バーナーでお湯を沸かし、コーヒーを淹れている人もいた。さぞかし美味いに違いない。
この景色が見たかった。風が無く池に山々が写り込んで、雲一つない青空。
帰りは、「第3ケルン」標高2,080mを通って帰ることにした。
ここからの眺めも好きだ。
ここまでは順調だったが、下りが大変だった。「八方ケルン」までたったの50m下っただけで、太ももがパンパンで攣りそうになった。それでも休み休み降りてきて、「八方山荘」の少し手前の緩やかな木道を歩いている時に、何かにつまづいてバランスを崩した。普通なら反対の足で体制を立て直すところだが、思うように反応できず、転倒し、はずみで木道横の斜面を転がり落ちそうになった。笹をつかんで滑落は防げたが、危ないところだった。右ひじと左ひざを大きく擦りむいた。カメラを首から下げていたので、カメラも破損した。
駐車場に戻ったのは15時過ぎで、ノエルとリオンは5時間半くらいのお留守番となってしまったので、すぐに散歩に連れていった。
疲れたので、夕食は「グリルこうや」で食べることにした。
温泉もあり環境が良かったので、この日も「白馬倉下の湯カーステイパーク」でお世話になることにした。電話連絡をして空いていれば、自動販売機でチケットを買ってチェックインできるので便利だ。
5日目のまとめ。ゴンドラとドラッグストアに行っただけなので、移動は8kmだけ。
大きな擦り傷を作ったのは本当に久しぶりだ。運動不足と体力低下を思い知らされた。カメラはモニタの破損だけで、幸いなことにレンズは無事だった。しかし、うっかり表示設定を壊れたモニタに設定してしまい、カメラを全く使うことが出来なくなってしまった。こういう不具合に備えて、カメラのシステムは予備を持ってこないといけない。カメラはα7R3でレンズはSEL1635GM、重量は1.5kgもある。景色を取るなら絞って撮るのでF2.8は不要だろう。トレッキングに持ち出すならば、もう少し軽量なシステムが必要かもしれない。