携帯の電波が届かない場所でトラブルになった時に備えて、衛星を使ったインターネットサービスであるスターリンクを導入した。
今夏もまた北海道旅を予定しているのだが、北海道は携帯電話の電波が届かない場所がやたらと多い。そんな場所でのスタックやパンクのリスクを考えて、衛星インターネットサービスが欲しいと思っていたのだが、調べてみると、「スターリンク」に持ち運びやすく、モバイルバッテリーでの利用も可能な「スターリンク・ミニ」というものが2025年1月末から利用できるようになっていることが分かった。しかも「スターリンク・ミニ」のハードウェアは、日本では34,800円で販売されていて、まあそこそこ安く設定されていた。米国での販売価格は599ドルで、日本円に換算すると約9万円なので、大幅に安く設定されていて一層お得感があった。肝心の通信プランは、移動中でも利用できる「ROAM」プランがあり、50GBプランは月額6,500円、無制限プランは月額14,400円となっている。更に10GBプランに変更すると、月額1,500円にすることが出来、利用を休止することも出来るので利用する時だけ料金が発生するようにすることもできる。
「スターリンク・ミニ」は公式サイトでクレジットカード決済で購入することが出来た。ただこの際に、現在は使用していない誤ったメールアドレスを入力してしまったので、一旦解約して再購入手続きが必要になってしまった。クレジットカードにも直ぐにマイナス計上を入れてくれたので、安心して購入することが出来た。
正しく注文が出来ると、アプリでハードウェアの到着まで経過を確認することが出来る。大体2~3週間で米国から到着するようだ。
1週間経つとカリフォルニアの工場から出荷されて、DHLのサイトで追跡できるようになった。
注文後11日でTOKYOに到着して、国内の宅配便会社に引き渡された。
結局注文後12日で「スターリンク・ミニ」が届いた。
梱包箱の蓋の裏側にセットアップ方法の絵が書かれていた。
中身はこんな感じで、A4サイズ程の大きさのアンテナ本体の他には、パイプに取り付ける際のアダプターと電源装置が同梱されていた。
本体の下には、電源装置と本体を接続する15mのケーブルが入っていた。
15mのケーブルは屋根などに本体を設置する場合には必要だが、キャンピングカー等で使用する際には長すぎる。すぐに3mのケーブルを注文した。
設置するとこの様な姿になる。大きなiPadを少し厚くしたほどのサイズしかない。アンテナはこの角度で北方向に向けるのがポイントだそうだ。
こんな小さなアンテナで衛星と通信できるとは!スゴイ時代になったものだ。
「スターリンク・ミニ」と接続してADRIAでノエルとリオンの様子を見る為に、同時にこの監視カメラも導入した。今までもPocket Wi-Fiと繫いで監視カメラを使っていたのだが、グローバルIPアドレスが必要な仕様の監視カメラであったので使い勝手が悪かった。今回導入したこの監視カメラはP2P技術を使ったグローバルIPアドレスを必要としないものだ。
セットアップは非常に簡単だった。「ROAM」の50GBプラン月額6,500円で始めてみることにした。旅に出る時だけ無制限プランに変更することにする。月の途中でもプランの変更をすることが可能で、日割り計算で料金の請求があるとのことだ。
アプリにスピードテストの機能があったので通信速度を計測したところ、ダウンロードが何と300Mbpsを記録した。自宅のドコモ光回線でも400Mbps程度なので驚異的な速さだ。但しアップロードは22Mbpsに留まっているが。
消費電力は20W程度の様なので、ポタ電で十分に賄える範囲だ。
アプリには障害物があるかどうかを確認する機能がある。青い部分が視界を遮るものが無いことを示していて、赤い部分は障害物があることを示している。この絵が何ともロマン溢れている。
先日Bug-truckで、本栖湖のキャンプ場に釣りキャンプに行った際、この「スターリンク・ミニ」を念の為に連れて行ったのだが、本栖湖でさえ携帯電話の電波が不安定だったので、「スターリンク・ミニ」が早速大活躍した。
よし。これは使える。