最後の天草を楽しんでフェリーで長崎県イン – 2025九州 犬連れキャンピングカー旅(20日目)

今日はこの辺りをウロウロして天草を観光し、フェリーで島原半島へと渡り、いよいよ長崎県に入る。

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いつもの朝の散歩に出た。せめてもイルカのモニュメントと記念撮影。

イルカウォッチングの施設の一部が道の駅を兼ねていて、新しい建物で綺麗だった。

この船に乗りイルカウォッチングに出る様だ。

実はここ天草下島は磁器の原料となる陶石の名産地で、日本の陶石生産量の約8割を占め、高品質な白磁原料として有名だ。白く透明感があり硬質で、単体で使用できるため、有田焼や瀬戸焼の原料として使われているそうだ。その為、この辺りには多くの窯元がある。窯元を紹介するパンフレットを見て、お気に入りのデザインの窯元「陶丘工房」があったので、これから訪問することにした。

12時に「道の駅イルカセンター」を出て、すぐに「陶丘工房」の近くには着いたのだが、国道を離れた途端に道が狭くなった。

以下の「陶丘工房」の看板を見落として更に進んでしまった為に、このあと軽自動車でもスレスレの激狭道にハマってしまった。路肩が崩れて転落するのではないかというピンチに陥っていたところ、対向車が来てしまった。この軽自動車の方が救世主で、路肩の藪に入って道を譲ってくれた上に、この先のT字路で方向転換して戻ったら良いと教えてくれた。

北海道でのスタックの記憶が蘇る中、何とか戻って来ることが出来た。

「陶丘工房」はエントランスからして既に良い感じだった。アプローチには陶器の破片が敷き詰められていた。

お店の中の雰囲気はこんな感じ。

NHKのプレミアムドラマ「TRUE COLORS」の撮影場所になったとのことだ。主役の芸術家のアトリエの設定となったそうだ。放送は2025年1月スタートで、渡辺謙も出演するそうなので、何とかして観てみたい。

この縦縞の入る器が好みのものだ。

同じデザインでコーヒーカップや小鉢、ぐい飲みもあった。

店舗の奥はテラスになっていて、なんと、海が見える!なんと良い環境なんだろうか。

テラスはカフェスペースになっていて、この奥にある建物が工房で、ここで実際に製作をしているとのことだった。

このカフェでコーヒーを出していただいた。

同じデザインのどんぶり、小鉢、水差し、コーヒーカップ、ぐい飲みを購入した。ネットでの販売はしていないとのことで、この工房か個展でしか購入できないそうだ。

犬連れキャンピングカー旅に興味を持たれたので、この後ADRIAを見てもらって「陶丘工房」を後にした。ただ、タイヤはこの通り。💦

左前輪はもっとひどい。オフロード車ですか?という有様になった。またやらかしてしまった。😅

昼飯を食べようと、「漁師直営の店 五和子」というお店にやって来た。

国道沿いの海に面したお店だ。

対岸の「島原半島」が良く見えるカウンター席だった。

「道の駅イルカセンター」から1kmのところにある。

「天領岩がき」があるとのことだったので、迷わず注文した。

さすが、「漁師直営の店」だ。ふっくらぷっくりで、クリーミーな牡蛎だった。こんなに大きくてクリーミーなものは食べたことが無い。

このお店に来たのは「天草ちゃんぽん」を食べたかったからだ。「日本三大ちゃんぽん」は、長崎・天草・小浜だそうなので、是非「天草ちゃんぽん」を食べてみたいと思っていたのだ。この店は「天草大王」という天草名産の鶏を使ったスープに拘っているとの事だった。

長崎ちゃんぽんとは違って、白濁ていない澄んだスープだが、「天草大王」の特徴なのだろうか、あっさりだが深い味わいがして美味かった。

この後は、天草下島の北端に飛び出した半島にある「富岡城公園」を訪問した。この「富岡城」は、天草四郎が率いる一揆軍の2度にわたる猛攻撃にも落城せず、やむなく一揆軍を島原へと押し返したという城で、一時は三の丸を除いて取り壊されたものの、明治維新まで代官役所の所在地として、天草統轄の中心になったという。

確かに断崖の上に築かれている。

城のところまで登って来ると、景色が開けた。

陸繋砂州の様子がよく解かる。遠くに熊本県の電力需要の約6割をまかなう「苓北火力発電所」も見えた。

また、この半島からは「富岡砂嘴」と呼ばれる砂嘴が延びている。「函館山」と「野付半島」を小さくしてくっ付けたような地形を同時に見ることが出来て非常に面白い。砂嘴が天然の港のようになっていて、養殖筏があり遊覧船が浮かんでいる。

この「富岡砂嘴」には行けるのだろうか?

別の場所にはこの砂嘴全体を臨める展望台が準備されていたので、ノエルとリオンの記念撮影をした。ワンコOKのお城は良い城だ。

少しの間、ノエルとリオンを手すりに繫いでおいたところ、リオンはちゃっかり階段に登って、

あくびをしていた。😊

「富岡城」はノエルとリオンも一緒に行くことが出来て、予想していたよりも楽しむことが出来た。

この後は、天草下島の陶石の元になる白い石を見たいと思い「白岩崎海岸」に行きたいと思ったのだが、また激狭道にハマるのではないかという恐怖から無理をせず、「富岡海域公園」にやって来た。何とその駐車場にはRVパークがあった。確かにトイレもあり、ちょっとした水場も整えられていたが、さすがにここで車中泊するのは寂しいのではないか。

天草でもこの辺りは、有明海ではなく東シナ海に面していることになる。

よく見ると、白い岩が見えた。元々は周辺の黒い岩と同じ岩なのだが、熱水の影響により白くなるそうだ。

白い岩を遠くからでも見れたから良いかと思って帰ろうとしたところ、その白い岩を砕いて小さく加工したようなものを見かけた。これが磁石なのだろう。

天草の伝統を満喫して、再び「道の駅天草市イルカセンター」の前を通過し「島鉄フェリー鬼池営業所」にやって来た。フェリーの時刻表を確認していなかったので、目の間で16時45分発の便が出航してしまった。

周辺でノエルとリオンを散歩させて1時間ほど時間を潰して待っていると、乗船するフェリーが入港してきた。

「島鉄フェリー」は「天草鬼池港」と「南島原口之津港」とを30分程で結んでいる航路だ。ワンコは船内に入れることが出来ず、車内に残留させなければならなかった。ノエルとリオンにとっては初めての事だが、30分程なので大丈夫でしょう。

17時45分「鬼池港」発。

無事、18時20分「口之津港」着。

今日は温泉に入って、「道の駅ひまわり」まで行かなければならので、世界文化遺産の「原城」など南島原の観光はスルーすることにした。また来ます。

19時前に「AEON南島原店」に着いた。ここでノエルとリオンに夕ご飯を食べさせ、買い物をすることにした。こんなショッキングピンクの蒲鉾がこんな多くの種類売られていたのに驚いた。長崎ではこれが普通なのだろうか。「崎津集落」で買った「杉ようかん」の色と同じだ。

ちゃんぽん麺がうどんやそばと同じように売られている。さすが長崎だ。

おお~!「雲仙ハム」だ~!しかも大サイズや色々な味付けのものがあった。

20時に「布津福祉センター湯楽里」の温泉に滑り込みで入って、「道の駅ひまわり」に着いたのは21時半になってしまった。

「AEON南島原店」で買ってきたもので夕食にした。

「雲仙ハム」は普通の味の普通サイズにした。「いぎりす」という見たことも無いものがあったので買ってみた。

「いぎりす」といのは島原半島に伝わる郷土料理で、乾燥させたイギス藻を煮溶かしたものに煮たり炒めたりした具材を入れ、それを流し箱に移して固めたものだそうで、「イギス藻」が転じて「いぎりす」となったという。愛媛県今治地方に伝わるイギス藻を使った料理「いぎす豆腐」がルーツだといわれており、島原の乱の後に幕府が復興策として四国の各藩から農民たちを移住させた為に島原にも根付いたという、歴史的な郷土料理だった。

切り分けて、わさび醤油で美味しくいただいた。

【本日のまとめ】天草下島の北側を行ったり来たりして、フェリーで島原半島に渡り、「道の駅ひまわり」まで90kmの移動となった。

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