いろいろと迷ったが、年金の繰り上げ受給をすることに決めて、年金請求書を近くの年金事務所に提出してきた。
年金事務所に行くには予約が必要だとのことで、2月の中旬に年金事務所に電話をして予約を入れた。年金請求書を記載方法を教わりながら書き上げて、受付控を貰った。
年金は65歳から受給するのが普通だが、60歳以降であれば繰り上げることも、75歳まで繰り下げることができる。受給を繰り上げると年金額が減額され、需給を繰り下げると増額される仕組みになっている。しかも減額された受給額はずっと続くため、繰り上げ受給を選択する人は数%しかいないそうだ。要は、早く貰えば減額されるが、その分早くから受け取ることができる。損益分岐というのもおかしいが、総受給額が逆転する年齢はおよそ80歳くらいとなるように設定されている。
年金事務所の方が、繰り上げ請求に伴うデメリットを分かり易く説明してくれた。62歳6ヶ月の場合は、一か月繰り上げる毎に0.4%減額で、12%の減額になり、損益分岐年齢は83歳5ヶ月となるそうだ。事前に想定していた通りだったので、この条件で年金請求書を提出して帰ってきた。4月から受給が始まり、2ヶ月分で6月から振込まれるらしい。
どうして、繰り上げ受給することに決めたのかと言うと、「貨幣の時間的価値」を重視したのと、年金制度が今後どうなるか不安定だからだ。体が元気なうちに受け取った方が価値があるように感じたこともある。総受給額の損益分岐年齢が83歳5ヶ月で、それ以上に長生きすると総受給額は減ってしまうのだが、その年齢まで生きれれば、長生きに感謝して減額されても良いとも思えた。
さあ、これでひとつ準備が整った。