今日はいよいよ念願の「タウシュベツ川橋梁」を観光する。そして、明日は北海道全域で荒天となり、峠道では今年初の積雪になるとの予報なので、今日中に急いで日高山脈を越えておきたいと思う。
今日は張り切って6時半に目を覚ました。天気が良さそうなので安心した。
シュラフを片付け、寒さに備えて着替えたりするなど準備をした。
「タウシュベツ川橋梁」を間近で観るためには2つの方法がある。ひとつは「NPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター」が行っているガイドツアーに申込んで、ガイドさんと一緒に見学をする方法と「タウシュベツ川橋梁」に繋がる林道の鍵を借りて自力で見に行く方法だ。今回は林道の鍵を借りて自分で車を運転して見に行くことにした。というのも、この鍵を借りて見に行くには、5m以上のキャンピングカーはNG、たとえ車外にださなくとも犬を連れて行くのはNG等々多くの制約条件がある、今回のようなBug-truckソロ旅でないと、マイカーで鍵を借りて見に行くということは出来ないからだ。
9時になって道の駅が開いたので、通行証の手続きに出掛けた。鍵を借りるには2,000円の手数料が必要となる。道の駅の係の人から林道までの道順と鍵の開け方のコツ、注意事項などの説明を受けた。2024年度の鍵の貸出は10月末、あと10日ほどで終了とのことだったので、スレスレで間に合って本当に幸いだった。ただ、携帯の電波が届かない林道を往復8kmも走らなければいけない上に、熊にも十分注意が必要な道を1km程度歩く必要があるとのことで、イヤなワクワク感がある。😥
道の駅で長靴も貸してくれる。偶然うちのBug-truckと同じ色だった。💦
熊鈴、ホイッスル、熊スプレーを準備して、万全の備えをした。せっかく準備した熊スプレーなので、持参できるのは幸いだが、決して使いたくは無いものだ。😅
10時に「道の駅上士幌」を出発して、まずは「糠平温泉郷」を目指す。
この道は昨年旭川まで移動する際にも通った事があるのだが、今年は見事な紅葉になっていて綺麗だった。
「糠平ダム」を過ぎる頃には、青空になってきた。
この「丸山橋」を越えて直ぐに右折すると、林道の入口がある。
右折して少し走ると、林道の入口があった。
知ってはいるが、『ヒグマ出没中!!』の看板に改めてビビる。
『クマ出没情報 9/21 親子3頭 林道ここより2.5km地点』。親子のヒグマとは最悪だ。一番危険なやつだ。
気休めに、ここで熊スプレーを装着。😅
林道の出だしは、この様に平坦で直線の道だった。
やがて勾配がきつくなってきたが、Bug-truckを四駆に入れているので安心して走れた。
勾配が厳しく、曲がりくねっている上に、ガードレールも何もない絶壁のようなところもあるので、確かに注意が必要だ。ぬかるんでいたら、二駆ではスタックするようなところも多くあった。
4km程度走ると、かつて線路が敷かれ鉄道が走っていたのだろうなと思われる直線になった。
景色が開けて、「タウシュベツ川橋梁」近くの駐車場に出た。
「糠平湖」の湖面が見えた。もう一台車が停まっているので、先客がいるようなので、少し心強かった。
どんなところなのか分からないので、道の駅で借りた長靴に一応履き替えた。
林道は左に曲がっているが、この直線の道が「タウシュベツ川橋梁」に繋がっているようだ。
苔むした木がそのまま横たわっていて歩きにくい。雨上がりの日はここで抜けるに長靴が必須になるに違いない。
黄葉した木々と落ち葉の先に湖が見えてきて美しかった。
「タウシュベツ川橋梁」が見えた。第一印象で予想よりも水が多いと思った。
昨年2023年9月2日に何キロも離れた国道沿いの「タウシュベツ川橋梁展望台」から見た時はこんな感じで、チョロチョロとした川が流れているに過ぎなかった。
この時からすると、橋脚の半分程度が水没している感じだ。
昨年の写真と比較して、橋の崩落の状態も激しいことがよく解かる。全ての橋梁が繋がって見えるのも今年が最後かもしれないと言われるが、本当にそうかもしれない。
昨年は崩れていなかった、左から5番目の橋脚が崩れているし、6番目と8番目の崩れも相当大きくなっていることが分かる。
今年もまもなく完全に水没するので、来年どのような姿になっているか心配だ。(完全に「タウシュベツ川橋梁」マニアになってしまった。)
にわか作りで、コンクリートでは無く近辺の石を詰めて作ってあるので、余計に風化が激しいらしい。
こんな天気の良い日に来れて運が良い。
湖の周辺の紅葉が見事だった。
大満足で「タウシュベツ川橋梁」を後にした。
左側が断崖絶壁の難所で対向車が来た。離合出来ない道幅だったので、仕方ないので相当な距離をバックして道を譲った。
帰り道の林道も紅葉が本当に綺麗だった。
Bug-truckでの林道走行は安心で楽しかった。林道走行にハマってしまいそうだ。
無事に林道を通過して国道273号線に戻った頃には曇り空となった。スレスレで運が良かった。元来た道を戻っていると「士幌線第四音更川橋梁跡」があった。国道沿いにはいくつかの橋梁跡があり、「タウシュベツ川橋梁」と違って水没する訳では無いので、橋の傷みは少ないのだが、この橋梁は一部が崩壊してしまっていた。
13時半に「道の駅上士幌」に着いて、鍵と長靴を返却した。その後は、今日で十勝を離れるので最後に、フクハラというスーパーの一角にある「インデアンカレー音更」に立ち寄った。インデアンルーのカツカレーにガリをいっぱい乗せるのが最高だ。
Bug-truckには小型のポータブル冷蔵庫しか無いので、冷凍の状態で持って帰れるかどうか不安ではあったが、冷凍のお土産を購入した。
念願だった「タウシュベツ川橋梁」見学を終えて、今回のソロ旅の目標であったことは一応全て達成した。Bug-truckはさすがにスタッドレスを履いてこなかった。雪が迫って来ているし、さあ、帰ろう。15時半に音更を出発した。
高速道を使わず「日勝峠」を越えて、一番近くにある「道の駅日高」に無事着いたのは17時半になった。
既に真っ暗になっていた。道の駅にはセコマが併設されていた。
道の駅は珍しい方式になっており、長屋のように個人店舗が並んでいた。
そば屋や酒屋、寿司屋もあった。
夕飯はセコマで済まそうとも思ったが、最近コンビニ飯ばかりだったので、その中から「そば太郎」という蕎麦屋に入ってみることにした。
もうひとつの蕎麦屋の看板にも書いてあった為、この辺りの名物だろうと思い、「やまべ天ざるそば」を注文した。日高のやまべとは、日高町で育ったサケ科の魚「山女魚(ヤマベ)」のことで、川魚の女王とも言われるそうだ。
淡泊で美味しかった。大きさ的にはワカサギに似ているような感じがした。
緊張感のある一日だったので、疲れて早く休んだ。
【本日のまとめ】「道の駅上士幌」と「タウシュベツ橋梁」の往復で約75km、「道の駅上士幌」から「日勝峠」を越えて「道の駅日高」まで120km、合計で195kmの移動となった。