「道の駅ウトナイ湖」に向かう途中、苫小牧で立ち寄った日帰り温泉「なごみの湯」の駐車場にて、なんと、ADRIAに重故障が発生し走行不能となった。今年の「北海道犬連れキャンピングカー旅」の終わりは突然に。さて、どうする?
19時くらいに、苫小牧の日帰り温泉「なごみの湯」の駐車場に着いた。まずはノエルとリオンに夕食を食べさせた。温泉の営業時間は24時までで余裕があったので、自分達も先に夕食を食べてしまおうということになり、温泉の隣にあった寿司屋に行くことにした。一旦停めた場所から歩いて行けない距離では無かったが、店の近くに停め直した方が良かろうと思ってエンジンを掛けた。エンジンは正常だったが、ここでミッションが入らないということに気が付いた。ニュートラルのポジションから1速にもRにも入らない。ブレーキを開放すると、ズルズルと前に進んでしまう。駐車枠からはみ出すと余計に面倒になりそうだったので、サイドブレーキを引いて、これ以上は動かないようにした。
この状態で、何度かエンジンを掛け直して、ミッションを入れる操作を繰り返したが、直らない。うちのデュカトは2018年式なので、ミッションは6ATだ。6ATとはいうものの、一般的なオートマチックではなくFIAT独自のセミオートマチックと言われている、マニュアルトランスミッションを機械的に自動化する「デュアロジック」と言われるトランスミッションだ。運転席のドアを開けることでアキュムレータをONにしてからトランスミッションの操作をすることが必要なので、運転席のドアを開閉して、ミッションを入れる操作を繰り返したが、やはり1速にもRにも入らない。
これは数日前から出ている警告灯で、赤い油圧警告灯と共に「Charge engine oil」と表示されていた。
上記の警告灯と以下の表示が交互に表示された。左下のマークはメンテナンスを促す黄色いスパナから、赤い歯車のマークになり、「Check transmission see handbook」と表示されている。ギアが入らない現象が起こっているので、トランスミッションがおかしいのは言われずとも分かっている。走行距離は、48,809km、軽油はほとんど満タン程度に残っていて、エンジンには問題が無さそうだ。サブバッテリーの充電は出来るし、エアコンも掛けられる。
まずは、デルタリンクに電話して状況を伝えた。6ATのデュカトでこの症状が出ると、北広島にある会社が持っている検査装置に掛けてリセットして直るような故障では無く、千葉の工場に戻しての修理が必要との結論だった。
この走行不能なADRIAを千葉の工場まで運送し、ノエルとリオンを連れて東京の自宅まで帰ることが必要となった。さて、どうするか?
昨年の北海道旅で、霧多布岬の近くの全く人気の無い、いつ潮が満ちて来るか分からない危険な砂浜でスタックしたのに比べれば、今回の故障など何ともない。命の危険も無ければ、ADRIAが水没・全損となるリスクも無い。
交通量の多い賑やかで明るい平坦な駐車場で、しかも、日帰り温泉は目の前にあり、近所には飲食店や大きなショッピングモールまである。エンジンには問題は無く、軽油もほぼ満タンに入っているので、1週間程度はこの場所で足止めとなっても快適に過ごせそうだ。
まずは、「なごみの湯」に事情を説明しに行くことにした。大変ご親切にご対応いただき、駐車の許可をいただくと共に、館内のトイレを使って下さいとまで言っていただいた。有難うございます。
次には保険会社に連絡した。昨年の砂浜スタックの際には、救援の支援はしてもらえたが、費用的には保険適用範囲外で全額自己負担となった。その後、確認したところ、雪道で道路外に落ちた場合の救援も保険対象外となるそうなので、気を付けなければならない。今回の場合は路上での故障なので保険適用となるのだが、輸送距離が長いのが問題となった。ざっと輸送距離を見積もると、1,077kmになり、250kmで30万円という概算目安を適用すると、130万円程になる。レッカー移動の距離を長くする特約を付けていたので、92万円までは保険適用されるとの事だったが、それでもかなり足が出てしまう。この特約を付けていなかったら大変なことになっていたと、ゾッとした。
その後、保険会社からまた電話があり、フェリーを使えば保険適用範囲に入りそうだとの連絡があった。ここが苫小牧だったのが幸いだった。大洗行きのフェリーの乗り場までは数キロ程しか離れていない。大洗から千葉までは100km程度だ。フェリーで輸送してもらうことに決めた。
この「なごみの湯」のすぐ近くにロードサービスの会社も見つかったので、すぐにADRIAを受取りに来てくれるとのことだったが、すぐにADRIAが無くなってしまうと居場所が無くなってしまうので、犬連れで東京まで帰る算段が付くまではADRIAのお迎えを保留してもらうことにした。
また、この場所から帰宅する費用についても保険が適用されるとのことだった。一人当たり1,000円の免責はあるが2万円まで補償され、計4万円が保険適用となるのだが、肝心要のレンタカー費用は対象外らしい。あくまでも公共交通機関を利用した金額が補償対象だとのこと。
そうこうするうちに、一段落した時には21時を過ぎてしまい、行こうと思っていた隣の寿司屋さんは閉店してしまった。幸いなことに、数百メートル歩いたところに「スシロー」があったので、そこで遅い夕食を摂ることにした。そして戻ってきて、温泉に入った。24時の閉店時間を過ぎると、ADRIAがポツンと駐車場に残された。
どうやったら、ここからノエルとリオンを連れて車無しで帰宅できるのか、夜中の2時頃まで考え続けたが、良い案が浮かばなかった。
旅が始まったばかりの出来事でお気の毒です
デュカトは油断できませんね
でも一度乗ると走行性能、ブレーキ、安定性、乗り心地、燃費の良さで国産キャブコンには乗れないんですよね
特に安全に止まれる4輪ディスクブレーキ
ボクのデュカトは2017年式ですが昨年36000キロしか走ってない時点でオルタネータが逝きました
女満別から札幌の修理工場まで400キロレッカーして5日間札幌で足止めを余儀なくされました
その間退屈はしませんでしたけど笑
レッカー代37.7万修理代14万かかりましたが、レッカー代は保険がおりました
その後音更の道の駅でアドリアをお見かけした次第です
問題解決に向けて妙案が浮かぶといいですね
昨年はそんな大変なことがあった後だったのですね。
それでも、5日間の修理で直ったのは幸いでしたね。
デュカトのデュアロジック(6AT)は、ゆっくりと停まる時に軽くブレーキを踏むと、こまめに自動的にシフトダウンしてエンジンブレーキがかかる時のエンジン音が何とも好きです。
それと、山道の走行で、滑らずにしっかりと動力を伝えてますというフィーリングが頼もしいし、急な下り坂で選んだギアで確実にエンジンブレーキを効かせられるのが安心です。
燃費が良く、継続走行距離が長いのも気に入ってます。
その分、クラッチに負担が掛かってミッション系のトラブルが多いのだと思います。長所が短所で悩ましいところです。
修理代も50万円コースになるか100万円コースになるか心配です。
こんにちは 大変な目にあいましたね 私の車と同じ表情ですね
一時的に治る方法があります キーを入れてエンジンがかかりますね
ミッションを入れたとき間髪を入れずすぐにDドライブに入れると入りますそのまま走行しても信号待ちなどで止まると同じ表情になりますのでわたくしは青森から静岡まで高速ノンストップで帰ってきました、帰宅してから購入先に修理を依頼しましたが6か月かかっても治らず車を変更してしまいました。外国車はもうこりごりです。新車で購入して3年目30、000kmほど乗ったのですが,この後発売し他モデルは9速で方式が違うのでこのトラブルはないそうです。
コメントありがとうございます。
青森から静岡までノンストップは大変でしたね。
それよりも、修理不可と言うのは困りもの。
私も修理期間と値段を判断基準にしたいと思っております。