危険な猛暑で、美深のキャンプ場に緊急避難 – 2023北海道犬連れキャンピングカー旅（10日目）

「クッチャロ湖畔キャンプ場」では朝風呂に入る為に、珍しく超早起きをして、6時に起きた。キャンプ場に隣接する「はまとんべつ温泉ウィング」は、なんと5時30分から営業してくれている。

ADRIAのシェードを開けると、目の前は湖だ。隣にいた車の方は既に出発したようだった。今日も暑くなりそうだ。

管理棟の横の階段を上がっていくと。

「はまとんべつ温泉ウィング」に着く。ここで朝風呂に入ることができる。美人の湯というのが謳い文句だったが、pH8.2でヌルヌル系の良い温泉だった。お湯に浸かった際、体の周りにヌルヌルの膜が出来たように感じる。

7時には上がって、ノエルとリオンを連れて散歩に出た。

因みに、昨晩は暑くてエアコンを掛けて寝たので、この時点でサブバッテリーの残量は316Ah（79%）だった。やはり、一晩で100Ah（約1300Wh）は消費してしまう。

ドアを開けて外に出ると直ぐにこの環境なので、ノエルとリオンはADRIAでの旅が大好きなようだ。

階段を登らずに坂道を上がっても「はまとんべつ温泉ウィング」の正面に来ることが出来る。ここにはパークゴルフ場の周囲に整備された遊歩道があった。

散歩をしていると、ササッと小さな生き物が草の上を走って木に登った。

あいにくカメラを持っていなかったので、慌ててiPhoneで撮影した。

お腹が白いので、エゾリスだろう。キツネやシカは良く見かけるが、エゾリスは初めて見た。

散歩から戻って、ゴミ捨てさせてもらい、コーヒーを飲みながら、これからどうするかの計画を相談した。朱鞠内湖や岩尾内湖のキャンプ場にも行きたい、美深でトロッコに乗りたい等などやりたい事、行きたいところは沢山あるのだが、SDカードリーダーが早く必要だという意見もあった。

一番問題なのは異常な暑さだった。昨晩から北海道で初めてとなる「熱中症警戒アラート」がほぼ全道で発出されていた。函館で死者も出ているらしい。道北と道東を除いてこれから数日は警戒が必要だという暑さだった。朱鞠内湖と岩尾内湖はまとめて次回の宿題にして今回は諦めることにした。そして、SDカードリーダーは旭川のヤマダデンキに在庫があることが判ったので、明後日受取りに行くという事で取り置きを依頼した。

11時に「クッチャロ湖畔キャンプ場」出発して、「道の駅音威子府」に着いたのは12時過ぎだった。

音威子府と言えば蕎麦という事で、時間もちょうど良かったので、道の駅でそばを食うことにした。陽射しが強くて、ノエルとリオンをADRIAで留守番させるのが心配だったが、ADRIAの後部は断熱が良く効くので、ADRIAを太陽に背を向ける方向に停め、エアコンを最強に設定して留守番させることにした。

製造元の廃業に伴い、黒いそばで有名な「音威子府そば」は昨夏で姿を消したことは知っていたが、まあ仕方が無い、音威子府に来たからにはそばをいただく。「天北龍」で、ざるそばとかけそばの両方を注文した。ラーメンのメニューは無くなり、そばだけのメニューに整理されたようだった。

そば粉７割で作った「マルシチ」と銘打ったそばでやっていくとのことだ。

昨夏で姿を消した音威子府村名物の黒いそば「音威子府そば」は、千葉県茂原市の「音威子府食堂」と、東京都新宿区の「音威子府ＴＯＫＹＯ」の２店が協力して音威子府産の原料を使い、独特の黒い色とそばの強い風味を感じる麺を再現して提供しているそうだ。機会があれば、そちらで体験したいと思う。

シマエナガのガチャガチャがあった。

見事、希望のピンバッチを引き当てた。

ADRIAに戻って、今日の計画を話し合ったが、暑すぎて美深でトロッコに乗るのは無理だという事になった。人間はどうにか大丈夫かもしれないが、ノエルとリオンが暑さに耐えられそうに無いだろう。こんなに暑くては観光は危険だ。サブバッテリーの残量も心配なので、AC電源のあるキャンプ場に緊急避難することに決めた。美深に高規格なキャンプ場「森林公園びふかアイランド」というのがあることが分ったので、急遽予約をした。

一旦キャンプ場を通り過ぎて、美深の街にある「美深スーパー」に買い出しに来た。周辺にキャンプ場が多いためか、思っていたよりも、キャンプ用の食材や道具などの品ぞろえが良かった。この時点でサブバッテリーの残量は216Ah（54%）に減っていた。