2回目となった「道の駅さいた」での朝は快晴だった。道の駅の向かいの広場では家族連れがベンチに腰掛けてお花見をしていた。
散歩に出ると、少し前に来たことを覚えているのか、ノエルもリオンも笑顔で駆け回った。カレンダー候補になる写真が撮れた。
散歩に出たついでに、朝食用のパンを道の駅のパン屋で買ってきた。道の駅の銘が焼き印されたミニ食パンはしっとりしていて美味い。
11時に「道の駅さいた」を出発して、まずは「大歩危」を目指した。国道32号線は道が良く、1時間も掛からずに「大歩危」付近に着いた。吉野川沿いに新しそうな施設があったが、とりあえずスルーして「大歩危峡まんなか」に行くことにした。
12時に目的地にしていた「大歩危峡まんなか」に着いた。古くからある感じで、ひょっとすると子供の頃の家族旅行で来たことがあるのではと思われた。
この駐車場の下から観光遊覧船が発着している。家庭で不要となった鯉のぼりを全国から送ってもらって、その鯉のぼりを飾っているそうだ。
どこぞの川下りで事故があったばかりであったので、今回は観光遊覧船はやめておいて、途中でスルーした施設へ戻ることにした。そこは「RiverStation West West」という施設で、モンベルの店舗もあった。ラフティングの世界大会がこの吉野川で開催された際に整備された施設のようだった。
大歩危峡を一望できる展望台と川まで行ける中央スロープは有料エリア(100円/人)となっていたが、ノエルとリオンを散歩させる目的で入ってみることにした。
少し下流の方に有料のドッグランもあったが、こちらはやめておいた。
これが展望台からの眺め。
本当に天気が良くてノエルとリオンが暑そうだったので、ADRIAに戻ることにした。
四国に来て、徳島ラーメン、讃岐うどん、と各地の名物を食べ歩いてきたが、祖谷に来たからには是非、祖谷そばを食べてみたいと思っていた。「祖谷のかずら橋」に行く途中のどこかで探そうと思っていたが、この「RiverStation West West」に「祖谷そば もみじ亭」という蕎麦屋があった。
川原を散歩している間に団体客も帰った模様だし、ちょうど昼食時でもあったので、この蕎麦屋に入ってみることにした。
吉野川を眺められる席に案内された。
席から大歩危峡を眺めることが出来た。向かい側の崖に鉄道の線路があり、たまに列車が通るのが面白い。
築200年が経過した平家集落の古民家を移築したと言うだけあって、店内は落ち着いた雰囲気だった。
「祖谷そば 天ぷら山かけぶっかけ」
つなぎが少なく若干モゾモゾとした食感だが、こんな蕎麦の方が好きだ。「祖谷そば」良いかも。
地野菜の天ぷらや岩豆腐の冷奴も美味かった。
次に、吉野川を渡って「祖谷のかずら橋」を目指すことにした。
「祖谷のかずら橋」までは距離は13km程度しか無く、道もちゃんと2車線あるのだが、アップダウンが激しくADRIAでは走り難かった。途中に「道の駅にしいや」があり、条件が良ければ車中泊しようかと思っていたが、狭くて傾斜がきつかったのでやめておくことにした。
秘境とは程遠いイメージのコンクリートの建造物があるなと思ったら、そこが「祖谷のかずら橋」だった。ガラガラだったので「かずら橋夢舞台」の前の駐車場に停めた。
巨大なコンクリートの建造物は「かずら橋夢舞台」という観光施設で、「祖谷のかずら橋」のすぐ近くにある市営駐車場だったが、どうも「日本三大秘境」というイメージには合わない。
かずら橋へは、この施設の横の道を下って行く。
かずら橋と並行する橋の上から「祖谷のかずら橋」が見えた。
階段を下って行くと、
かずら橋の入口があった。大人550円の有料だった。
ノエルとリオンは隙間から落ちるといけないので、キャリーバッグに入れた。このくらいの高さでは揺れようが少しも怖くは無いが、おじさんがすっころんでいる姿は醜いので、万一つまずいた時の事を考えるとそれが怖かった。
無事渡り切った。
アトラクションか?という感じがどうしても拭え無いまま、「日本三大秘境 祖谷のかずら橋」を後にした。
この後、もう少し時間があったので、「祖谷渓 ひの字渓谷」にも寄ってみることにした。祖谷川が大きく蛇行し、あたかも「ひの字」となっているように見えるそうだ。大歩危駅の近くまで戻って、この赤い橋を渡った。
ここから先の道はガードレールはあるものの、断崖絶壁にへばりつくような道が続いた。昨日の「高屋神社」への道程度の細い道だった。しばらく走ると、少し道が広くなっているところで一人のライダーが谷間の写真を撮っていた。ここが「ひの字渓谷」かと思い、降りて同じように写真を撮った。「ひ」には近いが「ひ」には見えないと思ったものの、この先Uターンできるところが無かったら、細い道をずっと進まなければならなくなるので、ここで引き返すことにした。
後で調べたところ、残念なことに、本当の「祖谷渓 ひの字渓谷」展望台はもう少しだけ進んだところにあったようだ。
行きは余裕が無かったので帰りに撮影したのだが、ずっとこの様な道が続いた。
極め付きはコレだ。こわ~。これぞ「日本三大秘境」だ。
「道の駅にしいや」での車中泊を諦めたので、今日中に高知まで移動することにした。国道32号線で大豊まで走って、そこからは高速道路に入った。
「南国IC」で下道に降りて、
「道の駅 南国風良里」にやって来た。車中泊に適してそうな第2駐車場は18時で閉鎖するとあったので、少し休憩してすぐに第1駐車場に移動した。
「道の駅 南国風良里」の第1駐車場は国道32号線に近くて煩そうだったので、高知で予定していた駐車場に今日中に入ってしまおうという事になった。
その途中に「土佐望月温泉 姫若子の湯」という日帰り湯があったので寄ることにした。ここは、2022年4月オープンの新しくて綺麗な温泉だった。
綺麗な食事処があったので、夕食を食べてしまうことにした。またチキン南蛮?と言われつつ、チキン南蛮を食った。
温泉施設も豪華な作りで感じが良かったが、金曜日であった為、お客さんが多く混雑気味だった。
高知の「天神橋パーキング」に着いたのは22時半になった。この駐車は場所柄、午前2時くらいまでチェックインできるのが有難い。
今日は移動が多かったので、運転で疲れて、すぐ寝た。