昨晩は暗くてよく解からなかったが、「道の駅ふれあいパークみの」は、1周600mのレールの上をゆっくりと走る2人乗りのモノレールや全長115mのローラーすべり台などのアスレチック遊具が敷地内にあるような施設だった。
早起きしてADRIAの窓を開けると、2人乗りモノレールのレールが目の前を通っていた。
8時には朝の散歩に出た。
満開の桜並木を観ながら敷地の下の方まで歩いて行くと、「天然いやだに温泉」の源泉があった。源泉の確認に来ていた係の人によると、この源泉は湯量が豊富で、近くのお風呂にも提供しているとのことだった。
簡単に朝食を済ませて、10時過ぎに「道の駅ふれあいパークみの」を出発した。まずは、天空の鳥居で有名な「高屋神社」に向かった。「高屋神社」は標高404mの山頂にあり、山麓から歩いて登るのだが、2009年に神社の手前の駐車場まで約6kmの林道が開通した。しかし、その林道は道幅が狭く脱輪や接触事故が多発していた為、2020年から混雑する土日祝日についてはシャトルバスを運行するようになり、その運行時間帯は一般車両の通行が禁止となった。
ノエルとリオンを背負う覚悟で歩いて登ろうかとも思ったのだが、午後に「金刀比羅宮」にも行く予定にしているので、体力温存のためADRIAで林道を登ってみることにした。
県道を右折して、「高屋神社」に向かう林道に入ると細い上り坂の道になった。初めのうちは道を譲ってもらいながらも順調に進めた。
次第に標高が高くなってくると、急な崖にも関わらずガードレールが無いようなところが出てきた。
相当な登り勾配のカーブでなぜかガードレールが無い💦 ADRIAだと道幅スレスレだ💦 過去最高に恐怖の道だ💦
頂上に近くなると道は平坦になって来るのだが、道幅が狭く、対向車が来たらバックが必須だった。
幸いにも下山する車には合わず、神社の駐車場に着くことが出来た。
11時には駐車場に着き、無事ADRIAも停めることが出来た。ここからは残り150mの徒歩で「高屋神社」に到着する。
「高屋神社」の本宮は当初山頂にあったのを1600年頃に、山の中腹に移し、さらに1760年頃に山麓に移したが、里人はその祟りをおそれて1831年に山頂の旧地に再び本殿を造営したそうだ。
まずは本宮にお参り。
これが、『天空の鳥居』と言われる「高屋神社」の鳥居だ。少し霞んではいるものの鳥居越しに観音寺市街地と雄大な瀬戸内海が一望できた。良い条件の日に来られて本当に良かった。
この様な景色はありそうで、なかなか他に無いのではないか。
しかし、この様に大勢の人がウヨウヨといるのが現実だ。並んで順番に記念写真を撮る。中には山麓から歩いて登って来た参拝者に対して、写真を撮るのに邪魔だから退けと言っている不届き者も現れた。更にそれを咎める人も現れ、神聖な境内が世俗にまみれていた。これ以上に参拝者が多くなったら大変なことになりそうだった。
鳥居から下の参道を見ると、270段の急な幅広い石段がある。階段の下には「ゆるぎ岩」という大きな岩が鎮座していた。
駐車場に戻る途中で、北側の海岸線を望めるところがあった。昨日訪問した「父母ヶ浜」を見る事ができた。
12時過ぎには「高屋神社」の駐車場を出て下山したが、参拝に訪れる車が多くて帰り道は大変だった。途中ガードレールの無い辺りでバックする必要に陥って、生きた心地がしなかった。
それでも何とか無事に県道へと戻ることが出来た。「金刀比羅宮」へ向かう途中で、「本格手打ちうどん もり」といううどん屋を見つけたので、昼食を食べることにした。2015年創業、2018年に現在のお店に移転してきたようだ。手練り・手打ち・手切りで作り上げており、麺が無くなりしだい閉店という拘りのお店だった。店舗の隣に駐車場があるが斜向かいにも第2駐車場があり、こちらにADRIAを停めることが出来た。
「ぶっかけうどん」が名物のようだった。
サインを見ると、意外なビッグネームも。。。
一番人気の「あなご一本揚げぶっかけ」+「温玉」トッピング。
「とり天ぶっかけ」
さすが、うどん県。おいしゅうございました。
14時過ぎには琴平に着いた。「タイムズ琴平こんぴら前駐車場」というバスが7台駐車できる大きな駐車場に停めることが出来た。うちのADRIAはバス扱いの駐車料金が適用された。ドッグキャリーを背負い、トレッキング用のポールを各自1本だけ持って「金毘羅参り」に挑むことにした。
ノエルもおパンツ穿いて「金毘羅参り」に臨んだ。平らなところは歩かせた。
途中「こんぴら狗」の像があった。「こんぴら参り」と記した袋を首にかけた犬が、飼い主の代参をすることもあったという事に因んでいる。袋には、飼い主を記した木札、初穂料、道中の食費などが入っおり、犬は、旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人々に世話をされ、目的地にたどり着いたそうだ。こんなことから「金刀比羅宮」は犬に寛容なのかもしれない。
だいぶ登ってしんどくなってきた500段目、「資生堂パーラー神椿」の看板が目に飛び込んできた。ちょうど通りかかった店員さんにダメもとで聞いてみたところ、なんと、テラス席はワンコOKとのこと。
「御本宮」が閉まってしまう時間が気にはなったが、ひと休みすることにした。
少し元気を取り戻して、「御本宮」を目指して再び登り始めた。この辺りからは、ノエルとリオンはすっかりドッグキャリーの中だ。
648段目の「賢木門」に着いた。もう一息だ。
最後の100段くらい?「御本宮」が見えてきた。
785段目にある「御本宮」に着いた。お参りをして、御朱印をいただいた。
境内から「讃岐富士(飯野山)」を望むことができた。
365段目「大門」まで下ってきた。
「大門」からの景色。
この頃にはすっかりノエルとリオンはキャリーバッグの中でおねむ。
ほんの少しだけ琴平の街を散歩して、18時前に琴平を後にした。明日は高知へ向かって移動する予定なので、4日前に訪問した「道の駅さいた」を再訪することにした。
近くなので、18時過ぎには「道の駅さいた」に着いた。今回は提灯が灯り、桜祭りが始まっているようだった。
この日の夕食は簡単に、レンチンご飯で豚丼。北海道で買ってきたタレだが、まだ大丈夫?!
道の駅に併設の「環の湯」は21時で閉まるので、パパッと食べて温泉に行った。「環の湯」は鉄分を含みサッパリとしたお湯「黄金の湯」と、ナトリウムを多く含み、肌にまとわりつくようなヌメリのある「白銀の湯」が楽しめるが、「白銀の湯」には驚かされた。過去最高のヌルヌル感で、肌にぬるぬるの1cm程度の膜が貼り付いたような感じになる。不思議な感触だった。「金毘羅参り」の疲れを癒すことができた。