6日目は「栂池自然園」を訪問することにした。前の日に「八方池」トレッキングで疲れていたので、一日休憩したいとも思ったが、天気が良いことが分かっていたので、連日とはなるが頑張って、「栂池自然園」に行くことを決めた。
7時には起きて、ノエルとリオンを比較的長いこと散歩に連れて行った。今日もADRIAでお留守番となるので、せめてもの償いだ。朝食をのんびりと食べたこともあって、「白馬倉下の湯カーステイパーク」を出発したのは、10時半くらいになった。
「栂池ゴンドラリフト」駅前の有料駐車場には、車が大き過ぎるとのことで入れてもらえず、数百メートル先の無料駐車場を紹介された。無料駐車場は大きく、ガラガラだった。「栂池スキー場」には何度も来たことがあるので、「栂池ゴンドラリフト」に乗ると、記憶が鮮明に蘇った。
「栂池ゴンドラリフト」で「栂の森駅」標高1,582mまで行き、そこから少し歩いて、「栂池ロープウェイ」に乗り換える。スキーの時には「栂の森駅」より上は無かったと思い、ロープウェイの乗務員の人に尋ねてみたところ、「栂池ロープウェイ」はスキーシーズンには運航していないとの事だった。
「栂池ロープウェイ」を降りてから、400m程歩くと、「ビジターセンター」に着く。ここが自然園の入口だ。
「ビジターセンター」の隣は「栂池ヒュッテ記念館」で、昭和8年に建てられた旧山小屋で、小谷村により保存・整備されたものだそうだ。
この建物の前からトレッキングコースがスタートする。
「ミズバショウ湿原」の辺りは平坦なので木道をスイスイ歩いて行ける。前日の「八方池」に比べたら楽勝だと最初は考えていた。
「ワタスゲ湿原」を抜けると、「楠川」を横切る。
しばし、お水休憩。
しかし、一旦下ったので、この後は登りが続いた。しかもゴロゴロ石で幅の狭い道なので、前日同様にシンドイ。登るに従って景色が良くなってきて、白樺と紅葉が美しい。
正面の真ん中あたりに、赤い屋根の「栂池ヒュッテ記念館」が見える。
「白馬鑓ヶ岳」も見えてきた。
登りが続くので、この辺で引き返そうかと相談したが、頑張って一周しようということになった。
諦め無くて本当に良かった。ここから絶景が続いた。
「モウセン池」に着いた。ここまで来れば、目標だった「展望湿原」までもう少しだ。ここで、お昼のお弁当を持って来るのを忘れた事に気が付いて、愕然とした。
しかし、まだまだ登り坂が続いた。やがて、少し下り坂が現れた。
すると、急に景色が開けて、「展望湿原」に着いた。
白馬大雪渓、北アルプスが間近に見ながら、昼食代わりにチョコレートを食べた。
「展望湿原」から散策ルートに戻ると、今来た左の道を戻るか、距離は長くなるが、右の道を進んで散策路を一周するか迷った。そろそろ閉園時間が気になってはいたが、園内最高地点の「展望台」標高2,020mに行くことに決めた。
「展望台」までは、またゴロゴロ岩の登り坂でシンドかったが、そこから先の尾根伝いの下り坂が一番の美しさだった。ここまで来て本当に良かった。
右の斜面の下に「栂池」が見えた。
すれ違うのが難しいくらいに幅が狭い急な階段が尾根に沿って作られている。木を避けるために曲げられているので、芸術的な形をしている。
前日の「八方池」のことがあるので、慎重に一歩一歩下った。「ワタスゲ湿原」に戻ってきた。日差しの加減か紅葉が一層奇麗に感じられた。
そして、今日はすっころぶことなく、無事に「栂池ヒュッテ記念館」に戻ってくることが出来た。
ADRIAに戻ってノエルとリオンを散歩させた。薄暗くなるまで1時間半くらい散歩しただろうか。スキーシーズンでは無いからか街に活気が無かった。
今日も疲れたので、前日と同様「グリルこうや」で夕食を食べた。この日も「白馬倉下の湯カーステイパーク」でお世話になることにした。
6日目のまとめ。栂池と白馬の往復だけなので、移動距離18km。
昨日カメラを壊してしまった為、素晴らしい景色だったのに、iPhoneでしか写真を撮ることができなかった。荷物にはなるが、ADRIAにカメラを複数台持ってこないといけないと痛感させられた。