ADRIA Compact Plus SLは常設ベッドに加えて、シートレイアウトを変更することにより、3人目のサブベッドを作ることが出来るようになっている。ADRIAのMatrix等の大型のクラスでは電動で昇降するベッドが設置されているのだが、Compactではあくまでも臨時のサブベッドとなる。
下図の上側のように設置することが、HPや取説に記載されている。ダイネットのテーブルを下げて、その上にシートクッションを移動させて設置することになる。しかし、Compactは車幅が2210mmと狭い上に、キャビネットが足元に設置されているので、少し窮屈になってしまう。ここにベッドを作ってしまうと、運転席へのアクセスがしにくくなるという欠点もあった。
ある時、他のADRIA TWIN乗りの方の動画を見ている際に、下図の下側のように設置するのだと紹介されていた。これはCompactでも採用できるのではないかと試しにやってみたところ、足元が広くなり、2mくらいの身長の人でも寝れるようなスペースが取れることが判った。助手席シートを反転させるのではなく、横向きにしておくのがポイントだ。
そこで、このレイアウトで安定して寝られるようなスペーサを作ることにした。ダイネットのテーブルを下げて、助手席を横に向けると以下の写真のようになる。
まず、家にあったべニア板の端材を組み合わせて以下のようなものを作ってみた。これで発想としては良いことは分かったが、重くて、硬くて、滑るのが問題であった。
そこで、メインベッドのクッションを製作する時に使用したポリスチレンフォームで作ることにした。ポリスチレンフォーム を2枚重ねると、べニアで作った試作品と同じ厚みになった。
試作品で寸法を決めて、ポリスチレンフォームを切り出した。
ADRIAに設置してみると、下の写真のようになる。
以下写真の運転席後ろのシートのクッションを取り外して使用する。
このクッションを移動させると以下のようにほとんど平らなスペースが出来上がる。ポリスチレンフォームは適度な硬さがあり、滑りにくいのでピッタリだった。
この周りにスノーピークの寝袋やブランケット、純正のクッション等を敷くと平らなスペースが出来上がる。黒いのはシートの段差を解消する車中泊マット(Levolva製)で、以前から使用していたもの。
この上に、mont-bellのキャンプパッド38とTHERMARESTのマットレスZライトを敷けば寝心地は良くなるはずだ。今度の長期旅行で確認してみたい。
このレイアウトにすると、人間が横になった隣にノエルとリオンが寝られるスペースが生まれた。運転席スペースへのアクセスもし易くなった。ベッドメークに掛かる手間は以前とあまり変わらないが、安定性は増した。調子が良ければ、フォーム用のカバーを作りたいと思う。