紅葉の裏磐梯 五色沼•中瀬沼•中津川渓谷ツアー(その2)

1888年の磐梯山噴火により、山体の北側の小磐梯が山体崩壊を起こし、岩屑なだれが川をせき止め、数百の湖沼が形成された。というのが秋元湖、小野川湖、桧原湖の成立ちだそうだ。それらに挟まれるように位置する数十の湖沼群が五色沼と呼ばれる。流入している火山性物質や、藻などにより、湖沼群は緑、赤、青などの様々な色彩になるのがその名称の由来だ。地質学の世界で言えば、噴火した1888年というのは、ごく最近のことになるのだろう。また。土砂や噴石によって荒れた地域を再生させようと、遠藤現夢が私財で植林をしたというのもすごい話だ。そうして考えてみると、この地域は自然の破壊力(創造力)と人工的な創造力とを合わせた広大な造園とも思えてくる。

五色沼には「五色沼自然探勝路」が整備されており、全長は3.6kmで、ワンコもOKとのことなので、ノエルとリオンとトレッキングしようというのが、今回の旅の一番の目的だ。探勝路の東西両側に無料駐車場があり、東側には昨日行った「イル•レガーロ」や「裏磐梯ビジターセンター」等があり、賑わっている。通常はこちらから歩き、西側の裏磐梯高原駅からバスで戻ってくるのだそうだ。三連休の真ん中の日であったので、駐車場に入れるかどうかが気になり、早朝に「道の駅裏磐梯」から裏磐梯高原駅近くの西側の駐車場に移動することに決めた。4時半くらいに駐車場に着いたが、1番乗りで停め放題だった。

出典:裏磐梯ビジターセンターHP

主な湖沼は西側から「柳沼」「青沼」「瑠璃沼」「弁天沼」「竜沼」「みどろ沼」「赤沼」「毘沙門沼」となっている。

「柳沼」は西側の駐車場のすぐ近く。ここから歩き始めて、最初に現れるのが「青沼」で、小さいが緑青色というかコバルトブルーというか、噂通りの色だ。魚はもちろん植物も生きられないような鮮やかな色をしている。

探勝路はアップダウンはそれほどきつくはないので、ノエルとリオンも喜んで、競うようにグイグイと歩いた。

次は「瑠璃沼」。探勝路の右手(南側)になるので、背景に磐梯山が見えている。

次に現れたのは比較的大きくて色鮮やかな「弁天沼」。この頃は陽射しの加減が良く、探勝路の木立と沼の色彩の対比が美しかった。

ノエルとリオンも記念撮影。撮影するのに大きな声で「おすわり〜」「じっとして〜」とか騒いでいたので、周りの人は呆れていたことだろう。その甲斐あって綺麗に撮れた。カレンダー候補だ。

リオンもおすわりをするにはするが。

すぐに、こんなおとぼけの顔をする。

「竜沼」と「赤沼」はあまり印象になく、次の写真は「みどろ沼」だと思う。

探勝路の東端は一番大きな「毘沙門沼」。唯一魚が住める沼だそうだ。この沼も探勝路の南側にあるので、背景に磐梯山が入る。

珍しく、ノエルとリオン揃っておすわりができた。逆光でエアリーに撮れた。

東側の駐車場の手間では、道幅が狭くてアップダウンが大きな水辺に近い道となった。貸しボート小屋や売店の周辺は紅葉が一段と美しかった。

磐梯山を背景に、毘沙門沼に反射する光が入って綺麗だ。

ランチは昨日と同じ「イル•レガーロ」に行くことにした。隣のホテルにあった楓。怖いくらいに赤い。

4km近く歩いたので、ノエルとリオンも一休み。「イル•レガーロ」は今日も満席で、順番待ちの人が大勢いた。

今日もピザを追加注文した。

今回はパスタランチにした。クリームパスタとボロネーゼ福島牛ロースステーキ添えを選んだが、この福島牛ステーキ添えのパスタがすごかった。驚いてすぐ食べてしまったので写真が無い。以下にイメージ図を作った。福島牛ステーキパスタ添えだ。

ゆっくり寛いで、探勝路をもう一度西側まで歩いて戻ることにした。日が傾いて、同じ場所でも違った色合いを見せる。

毘沙門沼には大きな鯉がたくさんいる。

復路は大変だった。ノエルには無理をさせられない。疲れた様子だったのでバックに入れた。すると、リオンもだっこしてくれと言うので、結局ふたりともだっこになった。小さい子供を連れているようなものだ。

ADRIA に戻ると、すぐ裏磐梯レイクリゾートに移動した。今日こそ露天風呂にから桧原湖を眺めるためだ。少し暗くはなっていたが、桧原湖を眺めながら温泉に浸かれた。インフィニティ温泉(?)で、風呂がずっと続いているように作ってある。流石に露天風呂は人がいっぱいで、ゆっくりとはできなかったのが残念だ。

その後は再び「道の駅裏磐梯」に移動した。結構いっぱいだったので、大型バスエリアに停めさせてもらった。夜、ドアを開けると、狐がいた。人に慣れている様子だ。道すがら、猿や猪も見かけた。きっと熊が出るのも本当なんだろう。

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