「道の駅八幡浜」では、6時半にラジオ体操の音楽で目が覚めた。ラジオ体操の曲が大音量で放送されるという道の駅は珍しい。今日は最も海に近いと言われる「下灘駅」を観光して、道後温泉まで移動する計画だ。
9時頃になると、ノエルとリオンも起きてきたので、みんなで散歩に出掛けた。
八幡浜から船で30分程度のところにある大島行きの船の船着き場があった。
この道の港を挟んだ対岸は急な斜面になっていて、全面みかん畑になっている。この道の駅にある芝生は、犬の立ち入りが禁止されていた。仕方ないので、芝生の周囲を散歩した。確かに、マナーの悪い状況が散見された。これでは、芝生への立ち入りは禁止せざるを得ないだろうと理解できた。
道の駅に隣接して「宇和島運輸フェリー」の乗り場があった。こちらはかなりの大型船で、大分県の別府と臼杵へ行くフェリーが運航されている。いずれ九州への旅に出る際に利用してみたいと思う。
朝食は昨日宇和島の街で買ってきた、「一六タルト」とどら焼き💦。タルトは松山市のお菓子だが、愛媛県内ではあちこちに店舗を見掛けた。
道の駅のすぐ近くに「八幡浜黒湯温泉みなと湯」という温泉があったので、朝風呂に入ってしまおうという事になった。歩いて行けない距離ではないが、ADRIAを出動させた。
この温泉は、茶褐色のモール温泉だとの振れ込みだったが、最近は無色透明になってしまったそうだ。成分分析では有効成分に変化は無いようなので、モール温泉の看板は降ろしてないとのことだ。
LINEアカウントに登録すると、何と200円引きだというので、面倒だが夫婦それぞれ登録した。
確かに、効能を感じられる源泉かけ流しの良いお湯だった。
12時過ぎには、「道の駅八幡浜」に戻って来た。
名物の「どーや食堂」で昼食を食べる。ここは、どーや丼という海鮮丼や海鮮バーベキューも有名なのだが、今日は「八幡浜ちゃんぽん」を食べたい。
店内には大漁旗が掛かり良い雰囲気だ。
イスは懐かしい学校の椅子。
手の込んだ色紙があった。絵が上手いな。
「八幡浜ちゃんぽん」は宇和島ちゃんぽん同じ系統で美味しかった。道の駅のマルシェのフードコートでもちゃんぽんを推していたが、アレンジちゃんぽんが多かった。「どーや食堂」の「八幡浜ちゃんぽん」は正統派の味だった。
「どーや食堂」の隣には、八幡浜漁港に水揚げされた新鮮な魚を直売する「どーや市場」という施設があったが、昼過ぎなので既に終わりのような雰囲気となっていた。お土産をゆっくり見たいというので、道の駅の「アゴラマルシェ」という施設にやって来た。こんなに数多くのミカンジュースは見たことが無い。
同じミカンジュースであっても、使用する蜜柑の種類により色も異なり、果肉の沈殿具合も全然異なる。
愛媛の貴重な蜜柑を使ったマーマレードジャム専門店があったので、お土産に購入した。
道の駅の対岸の斜面で収穫した蜜柑を使用したジュースがあったので、小さい瓶のものをADRIAで早速飲んでみた。
「道の駅 八幡浜みなっと」は活気があり、地元の人が集まる「みなと交流館」も夜まで活用されているようであり、良い道の駅だった。
14時に「道の駅 八幡浜みなっと」を出発した。佐多岬半島を超えて伊予灘に出てからは、この様な気持ちの良い海沿いの道を走った。
「下灘駅」に入る道を見落として、少し戻る様にして「下灘駅」への道に入ったが、車1台しか通れないような道だった。
対向車に遭わずに「下灘駅」まで来ることが出来た。
駅の隣に駐車場があり、全長方向にはスペースがあったので、なんとかADRIAを停めることが出来た。
「下灘駅」は、現在は国道378号が通った為、海から隔てられてしまったものの、かつては「日本で一番海に近い駅」として人気の写真スポットであり、映画の舞台となったり、青春18キップのポスターになるなど有名な駅だ。
ベンチの背もたれに四国の形が隠れていた。
ひっそりと誰もいない駅のようだが、実際には周囲には大勢の観光客がいて、駅のベンチをオブジェのように写真を撮っていた。
陽射しが強くて暑かったので、キッチンカーで冷たいレモンスカッシュを。
周囲人たちに声を掛けてから、駅のベンチで写真を撮らせてもらった。
一昨年の秋、青森県の驫木駅に行ったことを思い出した。
17時に本日の目的地「道後温泉駐車場」に着いた。この駐車場は、「道後温泉本館」の目の前にある便利な駐車場だ。直前にキャンピングカーが入って行った。
ADRIAの長さが邪魔にならないよう、奥の方に停めた。ピッタリと収まった。
この駐車場は非常に便利な立地であるにもかかわらず、車中泊が許されているのか、黙認されているのかは定かではないが、車中泊が出来る。綺麗なトイレもあった。
この駐車場には「空の散歩道」という足湯があり、足湯に浸かりながら「道後温泉本館」を臨むことが出来た。
現在は裏側の保存修理工事が終わったようで、正面側が仮囲いされていた。
暗くなるまで少し時間があったので、ノエルとリオンを連れて散歩に出掛けた。「道後温泉本館」は、現在は人数制限を設け、工事しながら営業をしていた。
道後温泉本館の前の商店街は明るくて大勢の人で賑やかだった。こんなに賑わった温泉街を見るのが久しぶりだ。
商店街のお店で岸田総理御買物という「削りかまぼこ」というものを見掛けた。
「道後温泉別館 飛鳥乃湯」は新しく作られたものだが、「道後温泉本館」と同じ、全国でも珍しい加温も加水もしていない源泉かけ流しの温泉に入ることが出来る。
レトロデザインの「道後温泉駅」。1階にはスタバが入っている。
駅前には「坊ちゃん列車」。
道後温泉駅前は賑わっていた。ちょうど18時になったので、「坊っちゃんカラクリ時計」が音楽とともにせり上がり、キャラクターが出てきた。急いでリオンを抱っこして見せたが、まるで興味が無いようだった。
「道後公園」まで歩いてきた。やはり、ノエルとリオンはこういうところが大好きだ。同じようにたくさんのワンコが散歩していた。
一旦、駐車場へと戻り、ノエルとリオンを留守番させて、夕食を食べに出た。昨晩の「宇和島鯛めし」に続き、記憶が薄れないうちに今日は「松山鯛めし」を食べることにした。「松山鯛めし秋嘉 道後店」にやって来た。
メニューに宇和島鯛めしまであった。
アテ系一品料理のメニューは比較的少ないようだ。
「道後ビール ケルシュ 坊っちゃんビール」を注文した。
これ美味いかも。
じゃこカツ
じゃこ天3種食べ比べ
じゃこカツとじゃこ天をアテに飲んでいると、あっという間にビールが無くなったので、冷酒「仁喜多津 秋山兄弟 生貯蔵酒」を追加。
ここでちょうど、一品ずつ炊き上げるという「松山鯛めし膳」が出来上がった。右上の椀にかかっているのは、商店街で売っていた「削りかまぼこ」だった。こうやって使うものなのか。
米と一緒に鯛をそのまま炊き上げる「松山鯛めし」はお膳とは別に土鍋で提供されるが、軽く2膳分は入っている。
まずは、わさびやもろみを乗せてそのままいただく。絶妙な火加減により鯛の身がふわふわで、ご飯もほんの少しおこげが出来ていて美味い。
最終形はテーブルに置かれているあられと海苔をたっぷり入れ、出汁をかけて食べる出汁茶漬け。これは美味い。
四国には美味いものが沢山あるな。と実感。