「鉢ケ崎オートキャンプ場」で11日目の朝を迎えた。今日は能登半島の先端を観光して、千枚田経由で輪島まで行く計画だ。静かな環境で早く寝たので、朝早く起きることが出来た。朝食前にノエルとリオンを連れて、朝の散歩に出掛けた。
今回は個別サイトA-15を利用させてもらった。個別サイトBにはお客さんが多かったようだ。
キャンプ場には「元気の湯」が隣接してあったのだが、2021年4月1日をもって営業を終了してしまった。立派な施設だったので、非常に残念だ。
海岸沿いには「珠洲ビーチホテル」があった。最上階にウォータースライダーのある屋内プールがあるようだ。「元気の湯」と共にややバブリーな感じがする。開業時期が1996年なので、その勢いで建築したのだろう。
帰ってきてから知ったのだが、このホテルの向かい側に「鍵主工業」という耐火煉瓦や七輪等を製造している工場がある。「七輪の里 珪藻土資料館」と言うのもあって、さまざまな七輪を展示販売している。なんだか高い煙突の古い工場があるなとは思ったが、知らずに帰ってきてしまった。今度来た時には是非訪問してみたい。
朝食の前に2時間くらい散歩をした。キャンプ場はキャンペーンでチェックアウト時間を16時にしてくれていたので、ついついのんびりしてしまった。
この日は時間があったので、フレンチトーストを作った。
炊事場付のサイトであったので、ADRIAに給水させてもらって、13時頃にキャンプ場をチェックアウトした。
朝の散歩で入口まで行った「鉢ケ崎海岸」に寄った。
松林を抜けていくと。
海岸に出る。この日は暑いくらいの天気で、真夏のようだった。
コインローカーやシャワーを備えた施設があった。夏は海水浴客で賑わうのだろう。
「鉢ヶ崎海岸」から10kmほどで能登半島の先端の「青の洞窟」というのか「ランプの宿」に着く。現在は道路が整備されて、大型観光バスでも駐車できそうだ。
じゃまにならないように、ADRIAはすみっこに停めた。
この景色は、充電バイクの旅で見たことがある。
海の色が青いだけでなく、海藻や岩の加減で微妙に変化しているのが美しい。
強風で曲がった木。
「青の洞窟」へ降りる道がクネクネと作られている。
「青の洞窟」へのトンネルは赤。
「青の洞窟」内には、青のLED照明がなされている。これでは「青色LED照明された洞窟」ではないか。やりすぎ感が否めなかった。
自然の青さが分からなくなってしまった。
昼食が食べれたらいいなと思っていたが、特にレストランとかは無かったので、空腹のまま「千枚田」へと向かった。途中で塩田が数多くあり、「道の駅すず塩田村」もあったのだが、「千枚田」で夕日を見たかったので、残念だがパスすることにした。
なんとか夕焼けの時間に「道の駅 千枚田ポケットパーク」に着くことが出来た。
「棚田米おにぎり」千枚田のお米を使ったおにぎりを売っていたので、夕日を見ながら食べた。
このソフトクリームも米のポン菓子が下に入っている。
稲の刈り取り前だったら黄金色でもっと奇麗なのだろうか、水が張ってある時期は夕日が反射して奇麗なのだろうか、新緑の時期はどうなのだろうか、と思いを巡らせたが、夕日に照らされた棚田を見れて良かった。棚田は各所にあると思うが、海岸線に繋がる棚田というのは珍しい。
輪島の近辺で風呂に入りたいと思っていたが、輪島の手前に「ねぶた温泉 海游能登の庄」が日帰り湯をやってくれていることが分かった。「ねぶた温泉」は「能登の庄」の自家源泉だそうで、PH10.5の高質アルカリ性で、ヌルヌルとしていて泉質が良いことがはっきり解かった。
「道の駅 輪島」は旧輪島駅の跡地にある。輪島駅は「のと鉄道七尾線」の終着駅となっていたが、2001年、穴水 – 輪島間の廃止に伴い廃駅となったそうだ。歴史的に重要な場所だが、旧駅前なので車中泊には適していないと判断して、「輪島市マリンタウン駐車場」に行く事にした。
幸いなことに、近くにあった「能登味処 㐂芳」が21時までやっていた。駐車場から歩いていけるので、飲めるのが嬉しい。「白えび天婦羅」を頼んだが、これが美味しかった。
「輪島ふぐ刺身」で日本酒が進んだ。
「白えび天婦羅定食」を追加で注文して、「白えび天婦羅」をお代わりしてしまった。
20時30分に店を出ると、隣にある「輪島キリコ会館」が賑やかになっていた。ここは能登の祭りで使用される「キリコ」を展示しているのだが、大勢の観客が集まっていた。石川県輪島市名舟町の伝統芸能、「御陣乗太鼓」の実演が始まった。中にはタクシーでやってきている観光客もいたようだ。
鬼気迫る面を付け、太鼓を乱れ打つ。
偶然であったが、良い観光が出来た。ADRIAに戻り、明朝は雨の予報だったので、ノエルとリオンを連れて夜の散歩に出掛けた。
11日目のまとめ。鉢ケ崎から輪島まで、移動距離61km。